大阪府民には響かない維新VS反維新の構図

2019年03月25日 17時30分

 大阪市長選が24日告示され、自民党が推薦する無所属新人の元市議柳本顕氏(45)と政治団体・大阪維新の会新人の前大阪府知事松井一郎氏(55)が届け出た。知事選と同様に、大阪維新候補と、各党の地方組織が支援する自民党推薦候補との一騎打ちとなり「維新対反維新」の構図が鮮明となった。市を廃止して特別区を設ける大阪都構想の是非が最大の争点だ。

 知事選や29日告示の市議選、府議選と同じ4月7日に投開票される。大阪維新は2011年秋以来、知事、市長のポストを独占し、府議会、市議会で最大勢力を維持してきた。たとえ一角でも崩れれば大打撃となる。

 代表として大阪維新を率いる松井氏は、公明党の協力が得られず、15年5月の住民投票で否決された都構想の再挑戦が成し遂げられないとして大阪維新新人の前市長吉村洋文氏(43)とともに任期途中での辞職を表明。単純な出直し選では年内に任期が満了し、再び選挙になるとして互いの立場を入れ替えて立候補した。

 住民投票で反対運動をけん引した柳本氏は、知事選に出馬した自民党推薦で無所属新人の元副知事小西禎一氏(64)と連携する。

 公明党府本部は柳本、小西両氏を推薦。国民民主党府連は支持、立憲民主党府連と共産党府委員会も自主的に支援し「維新包囲網」を形成する。

 そんな構図に、ある大阪市民は「維新が言うように、自民から共産まで引っ付いてるのは変やけど、アホの一つ覚えみたいに都構想にこだわっている維新も変。ただの政治家の足の引っ張り合いに見えて、響いてけーへんわ」とそっけない。投票率にも影響しそうだ。

 地方議会関係者は「府知事、市長のダブル選は、知名度で維新が勝ったとしても、府市両議会選では維新が過半数を取れないでしょう。都構想を問う住民投票を実現できない。何のためのダブル選なのか、有権者に疑問を持たれていますよ」と指摘している。