大阪都構想へ維新に風は吹くか 市長・府知事入れ替え選が持つ意味

2019年03月09日 17時00分

 松井一郎大阪府知事(日本維新の会・大阪維新の会代表)と吉村洋文大阪市長は8日、20日付での辞職願を提出した。4月7日投開票の府知事、市長選ではそれぞれ入れ替わる形で立候補する。維新の長期政権はいつまで続くのか。

 今回の辞任劇は大阪都構想の再チャレンジが目的。2015年の住民投票で否決され、市長だった橋下徹氏は政界引退したが、その後も維新は政策の一丁目一番地に掲げていた。松井氏は住民投票実施を明記した公明党との約束がほごにされたとして、ダブル選に打って出る。

 なぜ松井氏と吉村氏が入れ替わるのか? 2人の任期は今年11~12月までで、出直し選の場合は、再び府知事・市長選を年末に行うことになる。

 永田町関係者は「入れ替え選であれば、任期は4月から4年間となる。ダブル選を統一地方選に合わせて、盛り上げを狙うとともに選挙費用のムダをなくせる。さらに松井氏は11年に知事就任してからもう8年。3期目となれば多選となるが、市長との入れ替えでその批判もかわせる」と指摘する。

 橋下氏が08年に府知事に就任して以降、維新は手を替え品を替え、争点を作り、10年以上、大阪で支持を得てきた。

 今回、協力関係にあった公明党を自民、共産党と同様に抵抗勢力とすることで、維新への風を吹かせたい構え。一方で、都構想を実現させるには府議会、市議会での過半数の議席が最低条件となる。一つでも欠ければ、再び都構想は遠のくことになる。

「松井氏は都構想の実現とともに招致に成功した2025年大阪万博の成功、IR誘致の3本柱があり、少なくともあと2期8年は務め上げたいところ。さらに初代都知事の座もある。松井氏は以前、府知事が初代都知事に横滑りすべきと話していましたが…」(前出の関係者)

 維新の天下が続けば、また入れ替え選がある!?