田畑議員スピード辞職で計算狂う?細野議員を襲う排除発言のブーメラン

2019年03月02日 17時00分

 女性問題で自民党を離党した田畑毅氏の辞職を衆院が1日、許可したことに伴い、静岡5区で浪人中だった自民党元職の吉川赳氏が繰り上げ当選する。これで同選挙区が地盤で自民党入りを目指す細野豪志元環境相が泡を食うことになる。

 田畑氏は交際していた女性から暴行、盗撮などの準強制性交の疑いで愛知県警に告訴状を出された。先月21日に離党し、さらに週刊誌で未成年との淫行疑惑まで持ち上がったことで、27日には辞職願を出していた。この日、本会議を欠席。結局、疑惑が持ち上がってから表に出てくることはなく、雲隠れした。

 このスピード辞職で、計算が狂ったのは細野氏だ。1月に「自民党入党」を希望し、無所属ながら二階派の特別会員入りが許され、次期衆院選では自民党からの出馬をもくろんでいた。

 ところが、吉川氏が現職議員となることで、次期衆院選でもそのまま公認候補となる。細野氏は無所属で出るか他の選挙区へ国替えを余儀なくされるが「静岡5区以外で活動することは考えていない。(国替えなら)議員を辞める」とまで断言している。

 自民党関係者は「二階幹事長は過去にも選挙区が競合した場合、分裂選挙となっても戦わせて、無所属候補が勝ち上がれば入党させる手法を取っている。次の衆院選では静岡5区で吉川氏が公認候補、細野氏は無所属で争うことになる。無所属ですから比例復活はありません」と指摘する。

 細野氏は過去の選挙で負けなしと無類の強さを誇るが、次はそう簡単にはいかない。

「希望の党結党時に“三権の長経験者はご遠慮願う”と排除につながる発言で、当時の民進党議員から怒りを買った。立憲民主党が細野憎しで対立候補を送り込む準備をしている」(永田町関係者)

 立民が擁立する候補者次第では、細野氏の票が大きくそがれる可能性もある。自分でまいたタネとはいえ、過去の“路チュー事件”以来となるイバラの道が待ち受ける。