平野氏の離党のウラで海江田代表“ドン引きスピーチ”

2013年04月06日 11時00分

 また泥船から脱出者が出た。平野達男前復興相(58)が2日、民主党に離党届を出したことで、再生する前に崩壊が現実味を帯びてきた。平野氏は「このままでは参院選を戦えない」と民主党の看板を捨て、無所属で岩手選挙区から出馬する予定。このウラで、求心力低迷が著しい海江田万里代表(64)が、身内のパーティーでトホホすぎるスピーチを披露していたことが判明した。

 新年度を迎えても民主党のゴタゴタは止まらなかった。民主党政権で大臣まで務めた平野氏が離党の意向を表明。執行部の説得も空しく2日に離党届を出し、激怒した執行部は除籍処分を決めた。

 民主党では植松恵美子(45)、川崎稔(52)両参議院議員、比例代表で公認が内定していた山口和之元衆院議員(56)と、2~3月に離脱者が相次いでいた。平野氏は今夏の参院選の改選組で、民主党公認候補として内定済みだった。

 民主党の支持率が低空飛行を続ける中、民主党の名前は不利に働くと判断し、無所属になることを決めた。自民党との連携も考えているといい、民主党が怒るのも無理はない。

 しかし、党再生の道筋を見いだせない海江田氏では頼りないのも事実。3月某日、昨年の衆院選で落選した民主党前議員の政治資金パーティーが開かれた。12月の予定が選挙で延期されていたもので、再起を期する会合だったが、そこで“事件”が起きた。

 海江田氏はスピーチで「政治家が大成するために、3つのことが大事です」と切り出し「1つは落選すること」とした。

 海江田氏も落選経験があり、その経験が糧になったという体験談だった。ここまでは納得のいく話だったが、段々と空気が変わっていった。

「2つ目が大病することです。そして、3つ目が収監されること。いや、笑ってらっしゃいますけどこれ本当なんですよ」

 収監はオチで、笑いも起きたのでギリギリセーフかもしれない。しかし、この落選議員は60代で次がラストチャンスであることを考えれば、大病が最もまずかった。

 場の空気を察したのか海江田氏は「もちろん大病も収監も必要ありません」と修正してはいたが、出席者は「グダグダになっちゃった」とドン引き。

 海江田氏は「苦労をした分だけ成長できる」と言いたかったのだろう。パーティーのスピーチがくだけたものになるのもよくあること。とはいえ、政治家にとって病気の話はデリケート。同じ会合でスピーチした石井一参院議員(78)が「こういう人間(パーティーを開いた前議員)こそ大臣にすべきだった。若けりゃいいってもんじゃない」と気勢を上げたのに比べると、あまりにも頼りない。

 みんなの党の江田憲司幹事長(56)は平野氏の離党について「民主党の崩壊過程だ。もう少し危機意識を持った方がいい」と苦言を呈した。参院選を控え、演説の機会が増えていくが先が思いやられる。