安倍首相が恐れる小沢氏を支援する自民党OBたち

2019年02月06日 17時00分

 国民民主党は5日、地方組織幹部らを集めた全国幹事会などの合同会議を党本部で開催した。玉木雄一郎代表は自由党と衆参両院で統一会派を結成した経緯や、合流を視野に入れた政策協議を進める方針を説明した。小沢一郎共同代表が率いる自由党との合流に慎重な対応を求める意見も出た。

 夏の参院選で自民、公明両党に対抗するため、玉木、小沢両氏は野党結集が不可欠との立場。1日には、玉木氏が衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」代表の野田佳彦前首相と会談し、野党連携を強化する方針で一致した。

 小沢氏に近い関係者は「小沢氏は玉木氏との会談に自民党OBの亀井静香元金融担当相を同席させた。玉木氏は小沢、亀井両氏から『政権交代し権力を取りたいのなら、自民党のしたたかさを学べ』と諭されたという。若くして代表になった玉木氏は両氏から『俺たちが支える』と言われ、心強かったはず」と話す。

 安倍晋三首相にとっても、小沢氏の思惑どおり野党結集となれば脅威となるだろう。

 政府関係者は「安倍首相は12年前の参院選で、小沢氏が率いた旧民主党に惨敗し、退陣に追い込まれましたからね。野党結集が実現し、参院選で消費税の先送りや脱原発を訴えれば、与党は苦戦するでしょう」と警戒している。

 昨年7月15日に小沢氏が行った講演では、小泉純一郎元首相が登場し話題を集めた。小泉氏は小沢氏に「原発ゼロに与党も野党も保守も革新もない」とエールを送り、自民党OBによる“脱原発タッグ”を強調した。

 自民党議員は「小泉元首相が、自民党にいた時とは180度違う脱原発に政策転換した時は驚いた。小沢氏は3度目の政権交代に本気だ。小泉氏をはじめ、政界を引退した大物自民党OBまで、小沢氏の脱原発を応援したらたまったものじゃない」と警戒感を強めている。