衆院会派「無所属の会」に所属する安住淳元財務相、江田憲司元民進党代表代行、中村喜四郎元建設相、中川正春元文科相ら計6人の立憲民主党の会派入りが18日、決まった。立民と国民民主党との不毛ともいえる争いはいつまで続くのか。

「無所属の会」は、昨年の総選挙で分裂した希望の党と立民との再合流を促すために結成。岡田克也元外相、野田佳彦元首相、玄葉光一郎元外相ら13人が所属していた。

 民進党と希望は合流し、国民民主党が結党されたものの、立民との交渉は難航。結局“民主党復活”はかなわず、この日、安住氏ら6人は立民に会派入り。入党とは異なるが、事実上の立民所属に近い扱いとなる。

 一方、玄葉氏は無所属となり、岡田氏や野田氏ら6人は態度を保留している。立民の枝野幸男代表は「来る者は拒まず」の姿勢を見せているが、実情は違うという。

「立民は“枝野の枝野による枝野のための政党”といわれるほど枝野氏に権限が集中している。野田氏や岡田氏の立民入りには枝野氏の支持者からアレルギーがあり、反発の声も上がっていて、すんなりと会派入りとはいかない。また、希望結党時に公認権を差配した玄葉氏は、枝野氏からすれば“排除した”責任者。ハナから入党できるハズもないし、玄葉氏も望んでいなかった」(永田町関係者)

 ただ、枝野人気はとっくに下火だ。今年10月に参院でも野党第1党となったものの、政党支持率は1月の7%前後をピークに下げ続けている。

「セクハラ問題を追及しながら身内で同様の問題を起こしていた議員は見て見ぬフリ。結局、昔の民主党と同じじゃないか、と愛想を尽かした支持者も多い」(同)

 国民民主党も支持率は1%前後と低迷。来夏の参院選では、立民と国民民主党で競合する選挙区も出ている。野党第1党と第2党の共倒れが続けば、ほくそ笑むのは政権与党という構図は来年も続きそうだ。