小泉進次郎氏が目指す国会改革に暗雲「ペーパーレス化」反対勢力の言い分

2018年12月13日 07時10分

進次郎氏の道のりは険しい

 自民党の小泉進次郎厚生労働部会長が推し進める国会改革は、来年の通常国会で実現するのか、それとも“看板倒れ”で終わるのか、永田町で注目を集めている。

 今年6月、進次郎氏は平成の時代が終わるまでに一つでも国会改革を実現するため、超党派の「『平成のうちに』衆院改革実現会議」を設立した。同会派は「党首討論を2週間に1度開催」「国会審議のIT・ペーパーレス化」などの提言をまとめている。

 毎年、国会議員に配られる印刷物の費用は、衆参両院合わせて年間11億円以上。国会の無駄を減らすため、ペーパーレス化の導入が喫緊の課題になっている。

 10日に閉会した臨時国会で国会改革を巡る与野党の議論は、一度も行われなかった。立憲民主党議員は「ペーパーレス化には反対する」と打ち明けた。

「野党が法案を阻止する方法には、国会に提出する内閣不信任案がある。決議案は1回の印刷に2時間以上がかかる。決議案にかかる印刷時間は、安倍政権に対する最後の抵抗手段。ペーパーレス化が実現すれば、安倍政権による強行採決が加速する」(同)

 進次郎氏は11日、国会改革に関する同党の「国会改革プロジェクトチーム(PT)」に出席し、来年の通常国会でペーパーレス化を進めていくことを確認した。

 ただ、通常国会では、年度末まで平成31年度予算案の審議に追われ、ペーパーレス化に関し、与野党の間で議論できる時間が取れるかも不透明だ。平成は4月30日までで、「ペーパーレス化の議論は、(新元号になる)5月以降に持ち越される可能性が十分にある」(政府関係者)。

 進次郎氏は国会改革の議論に関し「一歩前に進んだ」と評価したが、「平成のうちに」は、まだまだ道のりは険しい。