入管法改正案に反対の急先鋒だった山尾志桜里議員 野党議員から「力量不足を露呈した」と不満の声

2018年11月28日 17時30分

山尾志桜里議員

 自民、公明両党の賛成多数で27日に可決された外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法などの改正案で、反対した立憲民主党の山尾志桜里衆院議員(44)に同じ野党議員から「力量不足を露呈した」と不満の声が上がっている。

 山尾氏といえば、昨年9月、政策ブレーンを務める倉持麟太郎弁護士との不倫疑惑が報じられ、今年2月にIT企業経営者の夫と協議離婚し、旧姓に戻さずに政治活動を続けている。

 27日に開かれた衆院法務委員会の同改正案採決時に山尾氏は、他の野党議員らと自民党の葉梨康弘委員長の席を取り囲み「審議が十分に尽くされてない。強行採決だ!」と声を張り上げ、一時騒然とさせた。だが、同改正案が採決されると憔悴しきった表情で同委員会室をあとにした。

 山尾氏は衆院本会議場に場所を移して同改正案の反対討論を行ったが、流れは変わらず。同改正案は28日に参議院に移され審議される。

 野党第1党の同党法務部会長として同改正案の阻止の先頭に立った山尾氏に対し、ある野党議員は「安倍政権に対し、情けないくらい迫力不足の対応に終始し、正直がっかりした。政府は同改正案の成立を急ぐあまり準備不足でした。山尾氏には同改正案の制度設計を政府に示した上で、将来的にどのような人材をどのくらい受け入れるのかなど、中身の議論を尽くしてほしかった」と語った。

 山尾氏は東京大学を卒業し司法試験に合格、東京地検などのエリート検察官から政界に転身。旧民主党時代に同僚だった別の野党議員は「山尾氏は民主党議員だったころ、野党の立場だと法案が通らないといら立ち『自民党から立候補していればよかった』と不満を漏らした。今回、野党議員ならば同改正案採決時に、議長席のマイクを切るぐらいのパフォーマンスが欲しかった。それができなかったのは、育ちの良さなのかもしれない」と話している。