米中間選挙でトランプ差別主義の反動 20代美女、イスラム、ゲイ議員が誕生

2018年11月08日 17時00分

イスラム教徒の女性初の下院議員となったオマル氏(ロイター)

 トランプ政権の行方を占う注目の米中間選挙は日本時間8日午前0時現在、連邦議会の下院(定数435)は民主党の222議席に対し共和党が199議席で民主党が過半数を奪回した。上院は与党の共和党が過半数を維持。トランプ大統領が掲げた「アメリカ第一主義」などの政治姿勢が問われた選挙は、上下院の与野党ねじれを生んだ。

 米国の事情に詳しい選挙プランナーは「民主党の下院での勝利は、20代の若い有権者やLGBT(性的少数者)などの高い支持と、予想以上に投票率が伸びたことだと分析されている。“ピンクウエーブ(女性の波)”と呼ばれた民主党の女性候補者の当選は、トランプ氏に対する批判票の“受け皿”として支持された」と語る。

 東部ニューヨーク州下院選では、民主党のアレクサンドリア・オカシオコルテス氏(29)が勝利。女性で史上最年少の下院議員になることが決まった。当初は無名候補だったがプエルトリコ系の庶民派をアピール、党予備選で大物議員を破り一躍「時の人」となった。

 中西部ミシガン州、ミネソタ州の下院選では民主党から立候補したパレスチナ系のラシダ・トレイブ氏(42)、元ソマリア難民のイルハン・オマル氏(37)が勝利。イスラム教徒の女性初の下院議員となる。

 西部コロラド州知事選では民主党のジャレッド・ポリス下院議員(43)が当選した。米メディアによると同性愛者であることを公表した上で勝利した全米初の州知事に。

 人気女性歌手テイラー・スウィフト(28)が応援した候補2人は、南部テネシー州上院選で民主党候補が落選、下院の同州5区で同党候補が議席を維持した。米ジャーナリストは「テイラー自身が年収200億円の超セレブで格差の上位。アメリカの大きな問題である格差と雇用の心配など無縁。ファンは選挙権のない10代の若者が多かったからでしょう」と上院選について指摘する。

 多様性が示された選挙結果。しかし、日本の自民党議員は「トランプ氏は今後も議会の承認を完全に無視して、(移民規制などの)大統領令に署名することが考えられる」と話した。