地域政党「新党大地」の鈴木宗男代表が25日、都内ホテルで開いた「叱咤激励会」で、本紙「マンデー激論」でおなじみ元外務省主任分析官で人気作家の佐藤優氏に、来年の参院選で自民党からの“立候補エール”を送られた。

 同会発起人の歌手・松山千春は、2週間前の歯の手術の経過が芳しくなく初の欠席。また毎回、乾杯の音頭を取る日本相撲協会の八角理事長も貴乃花引退騒動の影響から欠席した。

 その代わりに宗男氏が“生涯の戦友”と呼ぶ佐藤氏が壇上に立ち、「鈴木先生が自民党比例代表から出れば、全国で100万票が取れて当選確実」と来年の参院選で自民党の比例代表候補として宗男氏を立候補させるよう猛プッシュし、会場は拍手喝采となった。

 佐藤氏は北方領土返還交渉問題が暗礁に乗り上げているとの見方に「それは間違った解釈」と指摘。「年内中、歯舞群島と色丹島の主権は日本に、国後島と択捉島の主権はロシアに帰属させる平和条約を締結することは、安倍首相とプーチン大統領が決断すれば十分可能です」と力説。ロシアとのパイプが太い宗男氏が不可欠とし、「(北方領土の)返還交渉は、鈴木先生が一番適任です」と訴えた。