安倍首相が総裁選“アキバ締め”の賭け 一昨年都議選では失言で大敗

2018年09月16日 17時00分

 安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなっている自民党総裁選(20日投開票)で、安倍陣営は投開票前日の夕方に東京・秋葉原で最終の街頭演説を行うことを決定した。“聖地”での演説は吉と出るのか。

 15日、告示後初となる両者揃っての地方遊説が京都と佐賀で開催された。北海道胆振東部地震の影響で、総裁選は告示日から3日間の活動が自粛され、その後も安倍首相は外遊で、2人が揃うことがなかった。

 16日は三重・津市と宮城・仙台市で演説会を開催し、NHKの討論番組とインターネット動画中継サイト「ニコニコ動画」主催の討論会なども行われる。ようやく論戦となってきたが、安倍首相優位の情勢は覆りそうにない。

 自民党関係者は「党員投票は19日到着分で締め切られ、国会議員票も8割は安倍首相が固めている。票数にほとんど影響しない秋葉原での街頭演説は打ち上げと3選の景気づけの意味合いがあるでしょう」と話す。

 もともと秋葉原はオタクから人気があった麻生太郎財務相の聖地で、第2次安倍政権発足後、麻生人気に便乗する形で安倍首相が選挙戦で好んで演説するようになっていた。

 ただ、苦い思い出もある。一昨年の都議選では、アンチ安倍勢力が集まり、「安倍やめろ」の横断幕とシュプレヒコールで、血が上った安倍首相が思わず「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と発言し、自民党は大敗を喫した。

 今回もアンチ安倍派は秋葉原に多数集結することが予想され、支持者や警官隊との間で一触即発状態が予想される。「こんな人たち…」とまた失言が出れば、再選に弾みをつけるどころか、逆効果となる危険なアキバ演説となりかねない。