翁長氏の後継知事選び 遺言の2人から擁立できるか

2018年08月20日 17時30分

 翁長雄志知事(享年67)の死去に伴う9月の沖縄県知事選に向け、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対する県政与党や組織でつくる「調整会議」が19日、那覇市で会合を開き、翁長知事が死去前に後継指名した地元小売り・建設大手「金秀グループ」の呉屋守将会長(69)か、自由党幹事長の玉城デニー衆院議員(58)のいずれかを知事候補として擁立する方針を全会一致で決めた。

 その後、同会議として玉城氏に出馬を要請。同会議幹部によると、玉城氏は「重く受け止める」と述べ、後援会などと話し合って検討する考えを示した。

 調整会議議長の照屋大河県議は会合後の記者会見で、説得に全力を挙げる考えを表明。「知事の言葉の重みをしっかりと受け止めて、必ず受諾してもらえるように決意し、臨む」と強調した。両氏に会った上で、早期の擁立を目指す。

 翁長氏は2氏を後継の知事候補として指名して音声データで残し、翁長氏の親族に近い人物が17日、県議会議長にその存在を伝えていた。

「翁長氏の“遺言”を受け、出馬に前向きだった副知事や県議会副議長は呉屋氏、玉城氏のどちらかに出馬してもらうべきとの姿勢に変わった」(県議会関係者)

 知事選を巡っては、移設を進める安倍政権が推し、18日付で宜野湾市長を辞職した佐喜真淳氏(54)が立候補を表明。自民、公明両党が政策づくりや支援態勢の構築を急いでいる。

 保守系で、7月に出馬の意向を示していた物流業などを展開するシンバホールディングス(本社・沖縄県浦添市)の安里繁信会長(48)は19日、那覇市で記者団に対し、出馬を断念し、佐喜真氏を支援すると表明。自民党が一本化に向けて調整していた。

 翁長氏の弔い合戦になる知事選のメンツが、いよいよ決まりそうだ。