天敵・朝日と石破氏を叩きのめす麻生氏 党内から出た「安倍援護半端ない」の声

2018年08月16日 17時00分

麻生太郎財務相(ロイター)

 自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票予定)で、安倍晋三首相支持を表明した麻生太郎財務相の“援護射撃”に党内から「半端ないって!」との声が上がっている。

 安倍内閣は2020年の東京五輪・パラリンピックの酷暑対策として、サマータイムの導入を検討している。麻生氏は15日の閣議後会見で、朝日新聞記者から「昭和23年に導入された夏の時間を繰り上げるサマータイムは4年間で終わった。その理由とは何か?」と質問された。

 麻生氏は「確か俺の記憶だけど、違っていたらごめん」と断った上で、「(当時の朝日新聞はサマータイム導入を)あおって書いたんだ。だけど(導入後は)良くないからやめた方がいいって。(4年で終わったのは)朝日新聞の責任だぞ」とまくし立てた。さらに続けて「(やめるべきと)書いた最大の理由は、新聞記者が明るい最中だと飲みに行きにくいから。それが事実だろ!?」と冗談めかして同紙記者に詰め寄った。

 同党関係者は「麻生氏は朝日に何度も批判的に書かれた苦い経験がある。国会の衆院予算委員会では、安倍首相が朝日の過去の誤報を列挙し批判した場面をそばで見ている。麻生氏は安倍内閣の重要閣僚で、サマータイム導入を目指す。朝日の記者の質問にムキになったのは当然のこと」と話す。

 そんな麻生氏は、福岡県北九州市内で行った会合(11日)で、「正直、公正」を掲げ総裁選立候補を正式に表明した石破茂元幹事長について「派閥をやめようと言ったのは誰だ!? 派閥を解消しますと言って無派閥の会をつくって、石破派に変えたんでしょ。言っていることと、やっていることが違うのはあんたじゃないか」と批判している。

 こんな麻生氏の言動を同党国会議員は「地方票で巻き返す構えの石破氏を完膚なきまでに叩きのめす作戦。すでに石破氏の支持を決めた竹下派参院議員らの切り崩し工作を始めている」と解説した。総裁選は、まだ告示前だがヒートアップしている。