ロシア隕石落下!撃墜は可能なのか

2013年02月19日 11時00分

 ロシア・モスクワの東1500キロにあるウラル地方チェリャビンスク州で15日午前9時20分(日本時間午後0時20分)ごろ、隕石が落下し、約1200人が負傷した。折しも日本時間16日午前4時25分ごろ、小惑星「2012DA14」が地球に最接近、静止衛星よりも近い上空2万7700キロを通り過ぎた。ロシアの隕石との関連はないとみられる。かつては恐竜絶滅をも引き起こした隕石は、人類を滅亡させる可能性もあるだけに対策が気になるところだが――。

 



 とてつもないスピードの秒速30キロで空から落下した隕石は、黄色の閃光と激しい爆発音を響かせながら落下。まるでSF映画のような場面が各地で目撃された。周辺に衝撃波が襲ったため、ロシア非常事態省によると、学校や工場のガラスが割れるなどして負傷者が続出した。当初はミサイルや飛行機が爆発したと間違えられたほどだった。


 過激な言動で知られる極右政党、ロシア自由民主党のジリノフスキー党首は「これは隕石なんかじゃない。米国による新兵器の実験だ」とまで言いだす始末。


 隕石は上空で3度爆発し、ロシア内務省によると同州の3か所に破片落下の痕跡が見つかった。人口密集地への落下は免れたが、もし100万人都市のチェリャビンスク市街地に落ちていたら大惨事になっていた。


 ロシア地理協会チェリャビンスク支部の解析によると、隕石は低空突入の圧力のため高度70~30キロで3度爆発。チェリャビンスク州によると、州中部のチェバルクリ近郊の湖に張った氷に、隕石落下によるとみられる直径6メートルの穴が見つかった。ロシア科学アカデミーは落下した隕石の重さは推定約10トンと発表。米航空宇宙局(NASA)は、大気圏突入前の隕石の直径を約15メートルと推定した。1908年にシベリアに落下した隕石以来の大きさという。


 だが、隕石落下自体は珍しいことではない。東北大学理学部地球惑星物質科学科の大谷栄治教授は「火星と木星の間にある小惑星帯から地球に降ってくることが多く、火星や月に隕石がぶつかって、そのかけらが降ってくることもある」と指摘する。


 日本では1992年に島根の民家に直撃し、屋根を突き破った美保関隕石が有名で、先月には関東地方で隕石とみられる光跡が目撃され、UFO騒動となっていた。この400年で発見された隕石は50個程度しかない。また人が巻き込まれるのはレアケースで、記録上でも数件しかない。これだけの負傷者が出たのは、観測史上初の出来事だ。

 落下はやはり予測できないものなのか。