自民党の小泉進次郎氏ら若手議員でつくる「2020年以降の経済社会構想会議」は27日、国会内で開いた会見で、安倍内閣と同党執行部に対し大胆な国会改革を訴えた。
進次郎氏と同会議メンバーは、永田町の同党本部を訪れ、国会改革の提言を二階俊博幹事長に提出した。その中身は、行政を巡る疑惑解明に向けた「特別調査会」を国会に設置できるようにすべきだと指摘。党首討論の夜開催など内閣の説明機会を増やし、代わりに首相や閣僚の国会出席を合理化する案も盛り込んだ。
国会が1年以上振り回された学校法人「森友学園」「加計学園」などのスキャンダルの追及には特別調査会を設置し、委員会での法案審議に影響を及ぼすことがないように求めた。
また安倍晋三首相や閣僚の負担を軽減する目的として、国会出席の合理化を目指す方針をブチ上げた。進次郎氏は「今の国会は、スキャンダルや疑惑が発生すると審議拒否などの通行止めで、法案などの渋滞が発生している。今のままでは、時間も税金も無駄遣いになりかねない」と話す。
報道陣からは「自民党が本気でスキャンダルに向き合う改革なのか。進次郎氏が直接、安倍首相に話した方が国会改革が早く進むはず」と突っ込んだ質問も。
進次郎氏は「安倍首相は日本のリーダー。言いたいことがあってふらっと言いに行く人じゃない。私の父(小泉純一郎元首相)は『よく総理大臣に小さな意見が入ってこない、というがうそだぞ。小さな意見もすべて入っていた』と言った。平成のうちに国会改革は不可欠だ。安倍首相に提言は届くはずです」と話し、安倍首相に期待を寄せた。
安倍内閣の“ご都合主義”対応にメスを入れた進次郎氏の提言は実現するのか。