新潟県知事選で“脱原発”野党候補応援も 小泉元首相も崖っぷち

2018年05月25日 17時00分

小泉純一郎元首相

 新潟県知事選(6月10日投開票)が24日、告示され、新人3人が立候補した。自民、公明支援の元海上保安庁次長の花角英世氏(60)と、立憲民主党や共産党が推薦の元新潟県議会議員の池田千賀子氏(57)とで事実上の一騎打ちとなる。“脱原発の顔”小泉純一郎元首相に乗った池田氏は吉と出るか凶と出るか。

 米山隆一前知事の辞職に伴う知事選は、東電柏崎刈羽原発の再稼働を巡る問題が最大の争点。話題を集めたのは告示前日だ。

 野党統一候補の池田氏は、魚沼市内で講演していた小泉氏と面会。小泉氏は報道陣に「新潟は原発があるんだから、ただちに廃炉するべきだ。そういう候補に当選してもらいたい」と話し「(池田氏は)よく頑張っている。これからは女性活躍」とエールを送った。

 政界引退後「政治にはタッチしない」と宣言していた小泉氏だが、脱原発を訴えてからは2014年の都知事選で細川護熙元首相を擁立するも敗戦。その後「選挙には一切かかわらない」と言っていたが、またも“禁”を自ら破った形だ。脱原発の顔・小泉氏の“推薦”を得た池田陣営は選挙戦に弾みをつけたが、与党側はそれほど小泉氏を脅威とみていない。

「小泉氏の人気は群を抜いているが、票に結びつくかといえばそうでもない。昨年の衆院選直前に小池百合子都知事は原発ゼロを掲げ、小泉氏と話題作りに励んだが、尻すぼみに終わった。最近の小泉氏は露骨な政権批判を展開し、脱原発世論を喚起したいようだが、神通力や勝負勘は失っている」(永田町関係者)

 序盤の情勢は拮抗している。

「前知事が女子大生買春で辞職しての選挙で、担いだ野党にも責任はあるのに全く反省の色はない。野党統一候補ながらも立民と旧民進・希望(国民党)とのしこりがあって一枚岩になっていない。選挙中の混乱が予想されます」(同)

 池田氏が負ければ、小泉氏が支援した候補は細川氏に続き“2連敗”となる。国民的人気を博した元首相の威光も形なしとなってしまう。