安倍内閣 支持率微増の舞台裏

2018年05月15日 17時00分

 安倍内閣の支持率が微増した舞台裏で、全国の自民党支持層が「モリカケ問題の朝日新聞報道にドン引きしていた」という情報が永田町で流れている。

 週末(12~13日)に共同通信、JNN(TBS系)が行った世論調査によると、安倍内閣の支持率は微増した。

 共同通信の調査で安倍内閣を「支持する」と答えた人は、前回調査(4月14~15日)から1・9ポイント高い38・9%、不支持は2・3ポイント低い50・3%。JNN調査では、前回調査(4月7~8日)から0・6ポイント高い40・6%で、不支持は0・7ポイント低い57・7%、不支持が支持率を上回る状況だが「下げ止まっている」と分析している。

 自民党国会議員は「NHKで行った調査だと、安倍内閣の支持率は先月と同じ38%。『支持しない』と答えた人は1ポイント下がり44%。先月に続いて『支持しない』が『支持する』を上回る結果だったが、党内で“安倍降ろし”が起こる状況でなくなった」と話した。

 支持率の微増は、「モリカケ」のスキャンダルが長引いても、野党が依然として政権交代の“受け皿”になれていない厳しい状況を浮き彫りにした。

 さらに、先月20日に都内ホテルで開かれた自民党本部が主催した都道府県議会議員研修会で、参加者800人に資料として配られた「徹底検証『森友・加計事件』朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」(小川榮太郎著、飛鳥新社)が話題になった。同書の帯によると、「“スクープ”はこうしてねつ造された」として、朝日新聞がモリカケ問題をでっち上げたと糾弾。朝日は小川氏らを提訴している。

 自民党関係者は「同研修会で安倍首相の講演があった。同書の説明を受けた参加者はドン引きした。『もう朝日新聞の偏向報道には、誘導されたくない』『地元に帰り、しっかり安倍内閣の現状を説明する』と前向きの意見が出た。今月、支持率が微増した理由になっているだろう」と明かしている。