「セクハラ罪ない」麻生氏 過去にも女性への失言

2018年05月09日 17時30分

麻生太郎氏

 麻生太郎財務相(77)の傲岸不遜な態度が止まらない。7日、外遊先の記者会見で福田淳一前財務事務次官の問題について麻生氏は「セクハラ罪っていう罪はない」と放言。これが世間の反感を買い、女性団体などによる抗議運動が巻き起こった。麻生氏はその一方で「親告罪であり、傷害罪などと違って訴えられない限りは罪にはならない」と、つじつまの合わない説明も繰り返した。世界的にセクハラを追及しようとする運動「#Me Too」が広がるなか、時流に逆らうのが麻生流なのか。野田聖子女性活躍担当相は「セクハラに対する知識が得られない世代だ。私たちの感覚とは全く違う」と苦言を呈した。

 自民党関係者は「過去、麻生氏は失言で発言撤回したこともあった。だが今回は『俺は間違っていない』と撤回の意向がないと聞く」と明かす。女性に関する麻生氏の失言はいまに始まったことではない。2006年の講演会では、女性のレイプ被害について「夜、日比谷公園で女が1人で歩いている。考えられない。しかもそこそこの顔をしているやつでも襲われない。この国はやたら治安が良いんだ」と発言。1983年の高知県議選の応援演説では「婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」と言い放ったこともある。

 政界関係者は「もはや暴走老人。マスコミから財務省の文書改ざんやセクハラ問題で散々追及されたことを根に持っており、発言をただそうとする声に反発している。意地になっている」と話す。かと思えば、2月に写真週刊誌「フライデー」で、伝説のイタリア系マフィアの末裔が経営する飲食店にお忍びで来店した際のおなじみのマフィアファッションが報じられた。その姿はさながら「ゴッドファーザー」だったが、関係者によれば「あの日、フライデーが張り込んでいることを知った上で、あえてお気に入りのマフィアスタイルで臨んだ」という。一体どこに“力”を入れているのか…。8日には前出の改ざん問題について「どの組織でも改ざんはあり得る。大蔵省(財務省)に限らず、会社だってどこだって、ああいうことやろうと思えば…、その個人の問題ですから」と、またも失言。今後、波紋を広げそうだ。