海外進出にかじを切る2つのラーメン店の“戦略”

2015年01月30日 07時00分

「ラーメン凪」は“二刀流”で勝負

 一方、東南アジアに13の店舗を持つラーメン凪は海外はとんこつ、国内は煮干しという“二刀流”で勝負している。
 
「海外ではとんこつが一番マーケットが広いですから。できるだけ、現地の調味料を使うようにして、体になじみやすいものを作りつつも、現地の人が納得するのは日本のおいしさのレベルなので、基本は(日本で出していた味と)変えないですね。でも日本では、一風堂さんや一蘭さんなどすごいとんこつが既にあるじゃないですか。同じ土俵では戦えないので、あえて国内は『すごい煮干ラーメン』一本にします。場所によって戦い方を明確に分けてやっている感じですかね」(生田社長)

 2006年に開業したラーメン凪は、インターネットとともに発展してきたといっても過言ではない。

「(国内の)店舗数よりもネットで影響力を持っていることのほうが、海外から見ても非常に分かりやすく見えると思うんです。かつては看板や店舗数の多さが、人気や安心の指標になっていましたが、今の日本では『チェーン店はチェーン店でしかない』というイメージも出てきたじゃないですか。だから、国内は直営のみなんです。ツイッターやフェイスブックなどネットを使って伸びてきた僕らはネットの影響力を重視しながら、海外でもSNSで現地の人と絡んだりしてますね」

 とはいえ、小さい会社が海外進出するときにネックになるのが、現地の法律や契約に関する難しい部分…。

「ネットのおかげでスモールビジネスをしやすくなっているという背景が多分にあります。今までは電話帳を見て、人づてだったものが、ネットで事例を見つけたりとかできて、人とつながりやすくなった。メールやLINEで簡単にやりとりできるから、人間関係も作りやすくなった。良いパートナーに出会うと、パートナーが持っている物件があるので、資金的にも展開が早い。海外は直営とFCが半々ですね」

 また、生田社長自ら海外に行くことで、新たなラーメンのインスピレーションも生まれるという。食材の使い方、バランスなど、日本にいるだけでは生まれないものが見つかるそうだ。そうしたアイデアはスピード感を持って「限定麺」という形で実験販売するのが同社のスタイルだ。