11月21日に発売された年末ジャンボ宝くじは、1等・前後賞合わせて7億円。「普段は買わないけど年末だけは…」という人もいるだろうから、今は一年で最も国民が宝くじに興味を持つ時期でもある。そこで、宝くじ全般に関する基礎知識をおさらいしつつ、昨年から発売された年末ジャンボミニ7000万に関する情報をまとめてみた。

【謎と疑問(1)】年末ジャンボ宝くじは売り切れる?    

 年間5回発売されるジャンボ宝くじで、オータムジャンボを除いた4つのジャンボは売り切れがない(販売は12月19日まで)。今年の年末ジャンボ宝くじの発売概要では、発売予定額は1470億円。1枚300円だから4億9000万枚売る予定だが、それ以上売れた場合は増刷される。

【謎と疑問(2)】年末ジャンボの1等当せん確率は?    

 1000万分の1。ジャンボ宝くじは「ユニット」という仕組みを採用している。「100000番」から「199999番」までの10万枚を1組とし、01組から100組までの100組、計1000万枚が1ユニットとなる。1ユニットに1本1等があるので1000万分の1なのだ。

【謎と疑問(3)】年末ジャンボの1等って何本出るの?   

 当せん本数は販売実績によって決まるため、年によって異なる。前記のように今年、予定額通り売れたとしたら49ユニットだから1等も49本の予定。ただし、49ユニットの合計枚数4億9000万枚がすべて売り切れるとは限らず、売れていない番号が1等だった場合もあるので、必ずしも49本とは限らない。実際、みずほ銀行宝くじ部によると、昨年の年末ジャンボ宝くじは1360億円売れたというから、売れたユニット数は計算上は45になるが、1等当せん者は43本だった。

【謎と疑問(4)】1等当せん者はみな同じ番号のくじを持っている?


 ユニットの仕組みを考えればそういうことになる。同様に10万の位は常に「1」だ。

【謎と疑問(5)】年末ジャンボをバラで10枚だけ買ったら7億円は手に入らない?


 バラは10枚単位で袋詰めにされている。その10枚は組・番号が異なる上に、番号の下1ケタは必ず0~9になっている。番号が絶対につながっていないのだから、今回の年末ジャンボ宝くじのように1等の当せん番号が1通りの宝くじの場合、1等と前後賞が3つ同時に当たることはない(1等の番号が複数通りある宝くじだと複数当せんする可能性はある)。

【謎と疑問(6)】連番を10枚だけ購入した場合、1等が当たったら必ず前後賞も当たる?

 前賞と後賞が両方ともついてくるとは限らない。連番は下1ケタ0~9の10枚がセットになっている。例えば、買ったのが01組100000番から01組100009番で、1等の当せん番号が01組100000番だったとしよう。前後賞は01組199999番と01組100001番だから、1等と1等の後賞だけが当せんし、前賞は含まれない。下1ケタが0か9のとき、このようなケースが起こるわけだ。

【謎と疑問(7)】組や番号の数字を指定できる?      

「お客様からの、組・番号の数字を指定するなどのリクエストにはお応えできませんので、ご了承ください」(みずほ銀行宝くじ部)

【謎と疑問(8)】昨年の年末ジャンボ宝くじで未換金の1等はある?       

 11月18日現在、1等の前後賞1億円4本(計4億円)が未換金だという。年末ジャンボミニ7000万でも、1等7000万円が10本、2等700万円が14本(計7億9800万円)が換金されていない。

【謎と疑問(9)】換金されなかったお金はどうなる?    

 時効当せん金として、発売元である全国都道府県及び20指定都市に納められ、宝くじの収益金と同様に、公共事業等に役立てられる。ちなみに、2013年度に時効を迎えた金額は、ロト6などの数字選択式も合わせた全宝くじで合計163億円に上る。

【謎と疑問(10)】年末ジャンボミニ7000万の当せん確率は?

 昨年から登場した年末ジャンボミニ7000万(1枚300円)はその名の通り、1等は7000万円。通常のジャンボより少ないものの、1ユニットあたり10本が用意されている。1ユニットはジャンボ同様1000万枚なので、当せん確率は100万分の1だ。

【謎と疑問(11)】年末ジャンボミニ7000万の1等予定本数は?

 今年は発売前の段階で190本(19ユニット)が予定されているが、ジャンボと同じ仕組みなので売れたユニット数等によって数は変わる。なお、昨年は当初予定されていた240億円(8ユニット)を大幅に上回る521億円(17ユニット)が売れたため、80本の予定だった1等は170本前後誕生したとみられる。売り切れはない。