コロナワクチン接種開始 日本経済の〝特効薬〟にもなるか

2021年02月18日 11時24分

ワクチン接種は世界各地で始まっている(ロイター)

 これで日本経済は回復するのか、それとも!?

 新型コロナウイルスのワクチン接種が17日、ついに日本でも始まった。1例目は東京都目黒区の国立病院機構東京医療センターで行われ、米ファイザー製ワクチンを医師に接種。政府は全国100か所の病院で同意を得た医療従事者4万人に先行接種して安全性を確かめる方針だ。

 国民のワクチンに対する期待は高い。ある経済評論家はこう話す。

「当初は通常より大幅に短い1年足らずでワクチンを開発したとあって、世界的にワクチンの安全性に懐疑的な見方も強かったが、主要各社のワクチンが90%以上の有効性を示し、副反応も限定的と報じられたことで国内世論は一変した。ワクチン接種が進めば医療提供体制の逼迫も緩和され、経済を回せるようになる。まさにゲームチェンジャーだ」

 実際、国内の各世論調査で6~8割の国民が「ワクチンを接種したい」と回答している。集団免疫を確保するには人口の6~7割が免疫を持つ必要があると言われているが、数字上ではこれをクリアすることになる。

 ようやく息苦しい生活から解放される…。多くの国民はこう喜ぶかもしれないが、一方で前出の経済評論家は「ワクチン接種のおかげで経済は大幅に回復するが、消費は完全には戻らない」として、こう話す。

「新型コロナが落ち着くと、倒産する会社が増えるとみられる。現在は実質無利子無担保の融資など、国から積極的な支援が行われているが、じき打ち切られる。支援を受けることで何とか生きながらえている会社は、消費が戻らないアフターコロナの時代に対応できなければ倒産せざるを得なくなる」

 個人経営などの小さな会社では、会社の運転資金として親族に借金しているケースが多い。その結果、傷が浅いうちに会社を廃業することができず、多額の借金を抱えて倒産という悲劇が起こりやすいというわけだ。ワクチン接種の開始で新型コロナ禍を打破する光明が見えた一方で、恐ろしい闇も迫っている。

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