共通点が多いアイス&フレグランス

2012年06月14日 14時00分

【〝進化版企業コラボ〟の戦略(2)】

 アイスクリーム&フレグランスという斬新なマッチングで話題を呼んでいるのが、コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパンとフィッツコーポレーションの企画だ。

 マイナス9度に冷やした石の上でアイスクリームとフルーツやナッツなどを混ぜ合わせるアイスクリームショップを展開する前者と、後者が輸入販売するボディーフレグランスブランド「ボディファンタジー」がコラボしたものだ。

 アイスクリームとフレグランスとは、全く接点がなさそうな異色のコラボだが、実は両社には、共通点が多い。

「ともに米国のブランドであり、メーンターゲットやバラエティーの豊富さ、見た目のかわいらしさといった共通点が多く、昨夏コラボのご提案をいただき、楽しいコラボになると感じました」(コールド・ストーン・クリーマリー・ジャパン)

 両社の話し合いで旬のピーチをテーマにすることに決定し、先にアイスクリームの開発に着手した。商品開発担当の浅野正恵氏は「アイスクリームとしておいしいだけではダメで、フレグランスとして身にまとう観点から、何を組み合わせるか悩みました」という。試行錯誤の結果、ピーチ風味のアイスクリームにピーチジュレ、白桃を加え、ラズベリーをアクセントに効かせた。

 アイスクリームの完成後に、フィッツコーポレーションはボディーフレグランスを開発した。「香りが甘過ぎる」「ラズベリーが香らない」などと意見を交わし、何度も試作を重ねて、ようやく完成に至る。

 5月25日に両社ともに「ピーチ クリーミー ファンタジー」というネーミングでアイスクリーム(610円)、ボディースプレー(472円=50ミリリットル、輸入生活雑貨店「PLAZA」限定)をそれぞれ発売した。

「ボディースプレーの香りをかぎながら、アイスクリームを食べた方々から『本当に香りのままのアイスクリーム』というお声がありました。普段お伝えできない場所で、魅力を知ってもらうキッカケになれば…」(同)

ア イスクリーム、ボディースプレーの購入者を対象に、クーポンを使用して店舗間の送客プロモーションも行っており、双方が集客できるウイン―ウインのコラボといえそうだ。

<その他の面白コラボ>
ユニークな企業コラボは他にも多数ある。三菱鉛筆は資生堂の化粧品ブランドとコラボした筆記具「スタイルフィット マジョリカ マジョルカ」を発売。クリスピー・クリーム・ドーナツ&Leeはエコバッグ「HAPPY SHARING バッグ」を7月上旬、亀田製菓&農心ジャパンはラーメン「210g 亀田の柿の種辛ラーメン味6袋詰」を7月9日に、それぞれ数量限定発売する。