ヤフーとLINE経営統合「最強ワンチーム」で何が変わる?

2019年11月19日 16時15分

川辺氏(左)と出沢氏は握手

 ヤフーの親会社Zホールディングス(HD)とLINEは経営統合で合意したが、利用者にとって何が変わるのか。

 ヤフーといえば、検索サイトをはじめネットオークションなど様々なネットサービスを展開しており、利用している人も多いだろう。一方でLINEも今や約8200万人が利用する巨大SNSだ。両社の利用者を合わせると1億人を超える。

 18日にはZHDの川辺健太郎社長とLINEの出沢剛社長が揃って記者会見し、展望を語った。世界ではグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの“GAFA”や中国系企業がネット分野を席巻しているが、両社は危機感を共有。「最強のワンチームを目指したい」(川辺氏)と日本・アジアから世界に対抗するため手を取り合うことにしたという。

 今後、各種審査を経て、来年10月に統合を完了する予定。経営統合が果たされた段階で新たなサービスを打ち出していく。

 一体、何が起きるのか。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「一番はスーパーアプリでしょう。パソコン時代でいうところのポータルサイトのアプリ版といったものです。そのアプリをダウンロードして開くと、そのアプリだけでLINEもヤフーのショッピングなどサービスも利用できる。すべてを一つのアプリでできるようにするのです。これはまだほかにありません」と予測した。一つのアプリだけでいろんなことができるなら利用者にとっては便利になるのだろう。

 LINEは日本だけでなく東南アジアでもシェアを伸ばしている。「GAFAとケンカしようとは思っていないはずです。日本と東南アジアでやっていくのでしょう」(井上氏)。LINEは親会社が韓国企業だが、統合後は無国籍色が強くなる。「アジア発の会社ということです。韓国嫌いの国もありますが、そういう国にもアピールできる」と井上氏は指摘している。