酒造メーカーで“令和特需” 3日で3000本の注文殺到も

2019年04月09日 10時30分

西野金陵の純米大吟醸酒「祝令和」

 新元号の「令和」が発表されたことで、喜びに沸くのが酒造メーカーだ。マーケティング関係者は「昭和から平成、平成から令和、2つの改元の大きな違いは、事前に予告されていたかいないか。今回は経済界も商売の準備ができました」と話す。

 恩恵を受ける物のひとつが日本酒だ。全国各地の酒造メーカーがこぞって「令和」ラベルの限定日本酒の発売を準備していた。

 福島県会津坂下町にある豊国酒蔵の純米吟醸酒「令和」(300本限定)は、新元号が発表された1日、予約客に向けて出荷を始めた。長野県須坂市の遠藤酒造場は、限定純米酒「令和」の発売を発表してから3時間半で500本、3日間で3000本の注文がまたたく間に確定。白地に赤い日の丸と筆文字の「令和」で、日本を感じさせるラベルになっているのも売れた理由か?

 青森県八戸市の八戸酒類は、純米吟醸酒「令和」を八戸市内の店頭やネットで販売。香川県琴平町の蔵元・西野金陵が発売した純米大吟醸酒「祝令和」はすでに完売した。

 栃木県佐野市の第一酒造でも、令和の文字を入れた「開華 新元号記念 喜びを分かち合う 日本酒で乾杯!」(720ミリリットル 1300円税抜き)を発売した。「開華 大吟醸 平成元年醸造酒(30年古酒)」は同じ720ミリリットルで、なんと税別3万7000円! これは平成元年1月に仕込んだ鑑評会出品用大吟醸酒を冷蔵庫で30年間も瓶貯蔵したもの。7日の時点では在庫があるという。持っていれば間違いなくドヤ顔できそうだ。

 奈良県葛城市の梅乃宿酒造は、平成の最後(4月30日)に搾る酒と、令和の最初(5月1日)に搾る酒を詰め合わせた日本酒2本セット(税別5000円)を5月2日に2019セット限定で発売。「平成最後」と「令和最初」の日本酒を並べることで元号またぎを実現。ギフトにぴったりだ。