「熱川バナナワニ園」豊富な展示の舞台裏

2013年03月14日 11時00分

 昭和33(1958)年、伊豆急行線開通(61年)よりも前に静岡・東伊豆町の熱川温泉に開業していた熱川バナナワニ園。かつてお笑い番組で芸人とワニの名勝負が繰り広げられ、最近では映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地になったことでも知られている。開業から55年目を迎えた現在も年間20万人の観光客を集めている裏には、そうした派手な部分とは真逆の地道な努力があるという。同園営業課長兼広報担当の木田裕巳氏に聞いた。

 熱川バナナワニ園といえば、あの「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」の舞台となり、桜金造ら芸人がワニと絡む歴史的な名(迷)場面が生まれた場所だ。最近では人気漫画「テルマエ・ロマエ」でもネタにされ、映画版のロケも行われた。

 同園は熱川温泉の豊富で温度の高い湯を利用し、ワニなどの動物や数々の熱帯植物を育てている。もともとは実家の温泉宿で働いていた創業者が、温泉熱で好きな花を育てていたことから始まった。知り合った動物商からワニの飼育を勧められ、これも温泉熱を利用してうまくいったことから、動物と植物園を一緒にした他にない観光地として誕生した。

 現在、ワニは17種120頭、植物は常時約9000種類を展示。動物では他にも、アマゾンマナティ、ひとつがいから34匹まで増えたニシレッサーパンダ、世界最古の淡水魚ピラルクなどの熱帯の魚もいる。映画の舞台になった効果もあり、年間20万人の来園者数を誇っている。

 木田氏によれば「展示方法は少しずつ変えていて、リピーターの方も多い」という。3年前にはワニの水槽を刷新し、真横や真下からワニを見られるようにした。地面にくっついているイメージしかないワニが立っている姿も見られ人気だ。

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