当時未成年少女を誘拐した72歳男 暴力か?夜中に泣き叫ぶ声で発覚

2018年05月05日 17時00分

 島根・浜田市で昨年7月から行方不明だった当時19歳の女性(20)を、未成年と知りながら自宅に寝泊まりさせていたとして県警は4日、同市の無職、佐々本薫容疑者(72)を未成年者誘拐の疑いで逮捕した。

 佐々本容疑者は「誘拐したつもりはない」と容疑を否認。2人に面識はなかったというが、同容疑者宅は女性のかつての通学路上に位置しており、同容疑者が誘拐できそうな人物を物色していた可能性もある。

 事件が発覚したのは3日の午後6時すぎ。佐々本容疑者宅付近の住民から「近くで女性の泣き声が聞こえる」と通報があった。署員が駆けつけると、同容疑者と一緒にいる女性を発見し、保護した。署員は同容疑者を任意同行し、翌4日に逮捕した。

 保護された女性は昨年7月14日から帰宅せず、同22日に自宅近くの寺で神楽の演舞を見る姿が目撃されたのを最後に、行方不明になった。女性には軽度の知的障害があり、家族が9月1日に行方不明届を提出。県警が同14日から公開捜査を行っていた。

 佐々本容疑者宅の近隣住民は「昨年7月くらいから夜中に『やめて、叩かないで!』という女性の泣き叫ぶ声がしていた」と証言。女性が暴力を振るわれていたとみられるが、この住民は「夜中に物が倒れる音を聞いた時には、容疑者が『身内が騒いでいる。わしもつらい』と説明していた」と話している。

 今年4月には、近隣住民から「騒音がする」という通報を受け、浜田署署員が佐々本容疑者宅を訪れたが「知らない」と入室を拒まれ、女性を発見できなかった。

 近隣住民は「容疑者は道で通りかかった人をにらみつけることがあった。町内会にも入っていなくて、人付き合いも悪かったと思う」と話す。

 孤立した佐々本容疑者の犯行動機、9か月間に室内で何が起きていたのかは、今後の捜査で明らかになる。