北朝鮮ベッタリの文在寅韓国大統領 ノーベル平和賞をカネで買う!?

2018年05月02日 07時30分

談笑する金夫妻(左)と文夫妻(ロイター)

 4月27日に行われた韓国と北朝鮮の南北首脳会談を受け、韓国国内は朝鮮半島の非核化、南北融和へ向けた歓迎ムードに包まれている。北朝鮮べったりの文在寅政権による国民の“洗脳工作”が進み、再びノーベル平和賞がカネで買われる事態となるのか――。

 韓国の世論調査会社リアルメーターは30日、南北会談で北朝鮮が打ち出した非核化や平和への意思を「信頼する」との回答が64・7%、「信頼しない」が28・3%だったという調査結果を発表した。会談前は78・3%が北朝鮮への不信感を持っていたというが、逆転した形だ。

 北朝鮮は同日、南北会談に基づき、韓国より30分遅らせていた標準時を5月5日から元に戻して韓国に合わせるとし、韓国側も軍事境界線付近で北朝鮮向けの宣伝放送で使っていた拡声器の撤去を決定した。

 平和機運に英ブックメーカーは今年のノーベル平和賞受賞者に文在寅大統領と金正恩朝鮮労働党委員長のダブル受賞を1位に挙げ、正恩氏と会談予定のトランプ米大統領が続いた。これに韓国メディアは金大中元大統領以来、韓国では史上2人目のノーベル賞受賞になると期待を寄せる論調になってきている。

 北朝鮮事情に詳しい拓殖大学客員主任研究員で元韓国国防省北朝鮮分析官の高永テツ氏は「韓国のテレビ局、新聞社は数社を除いて文政権以後、北朝鮮寄りのトップ、論調に変わってしまった。南北統一の世論を醸成しようと本当のことを伝えていないし、世論調査もデタラメ。健全な保守メディアは、また北朝鮮にだまされるだけだと警戒しています」と指摘する。

 韓国の公共放送KBSの社長が「朴槿恵政権に近過ぎる」と今年解任されたように、韓国では右派と左派政権が代わるたびにメディアも“政権交代”するのが慣例。親北派の文政権で、メディアの左傾化が進み、今回の南北会談後には「金正恩は実はいい人じゃないか!?」と北が仕掛けたイメージ戦略にまんまと乗っている。

 ノーベル平和賞には苦い過去がある。南北首脳会談は今回で3回目。

「金大中大統領は2002年に金正日との南北共同宣言で、ノーベル平和賞を受賞したが、裏で5億ドル(約545億円)の賄賂を北朝鮮に渡していたことがバレて、非難を浴びた。07年には盧武鉉大統領も南北会談の見返りに1億ドル(約109億円)を北朝鮮に渡していた。盧大統領の秘書室長だった文大統領も平和賞を狙って、裏で相当な金を払っている可能性が高いと米メディアは伝えている」(高氏)

 文氏は金大中元大統領の李姫鎬夫人から「ノーベル賞を取りなさい」との祝電に「トランプ大統領が受け取り、我々は平和だけもらえればいい」と謙遜したが、秋に自身が平壌を訪問することが内定したのも「ノーベル平和賞の発表前後でインパクトのあるタイミングを狙った」との見方が出るのは当然だ。

 過去2度の南北首脳会談後、北朝鮮は平和合意をぶち壊し、02年には南北艦艇による銃撃戦、09年には核実験、翌年に延坪島砲撃事件と惨劇が起きた。見せかけかもしれない平和機運にノーベル平和賞を授与しようものなら、世界は3度、だまされるかもしれない。