許せぬ児童ポルノ闇販売が横行中 法規制強化は効果あったか

2018年04月05日 17時00分

 児童ポルノをインターネットで販売する目的で保管していたとして、愛知県名古屋市職員の男が4日までに逮捕された。2014年の児童ポルノ禁止法改正で「単純所持禁止」が盛り込まれ、翌年から罰則が適用されたことで、児童ポルノの入手は困難になった。それでもなんとか手に入れたいロリコンの間では“少女の裸の値段”もどんどん上がり、特殊サイトの需要が高まっているという。そんなロリコンの最新事情を追跡した。

 販売目的で自宅に児童ポルノを保管したとして、愛知県警に児童買春・ポルノ禁止法違反(提供目的保管)容疑で逮捕されたのは名古屋市交通局の職員、長谷川弘容疑者(39)だ。

 逮捕容疑は2月20日、動画や画像を売買できるサイトの利用者に販売する目的で、自宅に児童ポルノ画像データ2点を記録したハードディスク1台を保管した疑い。

 県警によると長谷川容疑者は「お金を稼ぐために販売した」と供述しているという。

 サイトの登録者に有料で閲覧させるなどして、過去約1年間で少なくとも約430万円の収益があったという。家宅捜索ではDVDとブルーレイディスク約458枚とパソコン2台などが押収された。

 名古屋市によると、長谷川容疑者は市営バスの営業所で清掃などの軽作業を担当していた。

「警察から任意で事情聴取を受けたと報告があり、その後は体調を崩して休んでいた。事実確認したうえで厳正に対処する方針」(人事課)

 昨年11月には人気漫画「るろうに剣心」の作者が児童ポルノを所持したとして書類送検(罰金の略式命令)。今年2月にも、18歳未満の少女の裸写真が掲載された書籍を売った神保町の古書店が摘発された。2014年の児ポ法改正で「単純所持禁止」が盛り込まれ、翌年に罰則の適用が開始されてから、世間も警察も児ポの犯罪には厳しい目を向けている。

 ロリコン文化に詳しい事情通は「単純所持がアウトになる前はネット上で画像をよく拾えた。今は簡単に拾えないから、売買サイトや闇販売に需要がある。禁止されているから余計に欲しくなる。摘発された古書店では数十万円で書籍が販売されていた」と、法規制によって少女の裸の“価値”が高まっているという。

 マニアの間で高値がつくのは小5~中2とか。

「それより若いと、たまに公衆浴場の男湯で見ることができる。中3以上は援助交際でつかまえやすい。入手しにくいのがこの学年層」(事情通)

 こんなサイトの利用者は、アクセスするだけでリスクがあるのは百も承知のはず。今回の摘発で、サイト利用者データも押収され、逮捕者は増える可能性もある。

 一方、同事情通はマニアの“裏技”を明かす。

「あるロリコンの話ですが、たとえば『中学生 14歳 愛子』という動画が売られていたとしたら、購入するときのメールのやりとりで『絶対に18歳未満じゃないでしょ。19歳に見えるよー。でも気になるから買うよ』と文章に残す。警察ざたになっても『18歳だと思わなかった』と言い逃れができると考えているらしい。まあ、効果は薄いと思うけど…」

 そうまでして買いたいロリコンの欲望は恐るべしだ。

 一方で、同様のサイトが増えるかといえばそうとは限らない。

「新しい少女映像が作られにくくなっている。出回るのは、ひと昔前の風貌の少女ばかり。これではマニアは満足できないでしょう」(同)

 ロリコンたちは情報を共有するため、横のつながりが強い。今も必死に“お宝探し”をしているという。そんなマニアを相手に市職員の傍らで稼いでいた長谷川容疑者。過去にはバスの運転士をしていたといい、乗客には女児がいたこともあっただろう。女児を持つ親や祖父世代にとってはやるせない事件だ。