残飯食べた同居女性に暴行 ホスト業界で深まる「本営」の闇

2018年03月27日 17時45分

 同居する交際相手の女性(30)に満足に食事を与えず、空腹のあまり残飯を食べたことに激高して暴力を振るっていたとして、警視庁府中署は26日、傷害容疑で東京都新宿区大久保の職業不詳の男(23)を逮捕した。

 逮捕容疑は昨年10月18日、当時住んでいた新宿区歌舞伎町のマンションで、女性に「ごみを食うな。常識がなさ過ぎる」などと罵倒して顔を殴るなどし、打撲などのけがを負わせた疑い。

 府中署によると、女性は容疑者がホストをしていた店に客として通い、交際するようになった。昨年7月に同居を始めたが、容疑者は女性の収入を管理して金を使えないようにし、「ダイエット」と称して十分な食事を与えなかったとみられる。同10月22日、女性が職場で倒れて病院に運ばれ、事件が発覚した。

 女性は「1日1食だった」と説明しており、同居前に比べて体重が約20キロ減ったという。たばこの火を押しつけられたような痕もあり、署は容疑者が日常的に暴力を加えていた可能性があるとみて調べている。

 ホストが客と同居することは多い。歌舞伎町の元ホストは「“本営(本命彼女営業)”と称して、客と同居するのは、客が他店に行く心配がなくなるからというのと、いつでも店に呼び出せるというメリットがある。アルバイト女性でもOLでも風俗で働くようになるなど、ホストにとってはあらゆる客は育つ(大金を使う)可能性がある。そして、売れないホストとしては、泊まる場所の確保になる。多くのホストは複数の客に本営とウソをついて、ホテル代わりに渡り歩くんです」と明かす。同居には欠点もある。客が「本命だから自分は客じゃない」と思い込み店に来なくなることだ。

「育つ見込みがなくなると、もうどうでもいいので、雑な扱いになる。ストレス解消で暴力を振るうという話も多い」と元ホストは話している。