佐川氏喚問で野党に不安「籠池接見」で証言とれるか

2018年03月23日 17時00分

 学校法人・森友学園への国有地売却に関する財務省決裁文書の改ざん問題で、野党6党(立憲民主、希望、民進、共産、自由、社民)の間から、27日に行われる佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問に向けて不安の声が上がっている。野党議員は23日、森友学園の前理事長籠池泰典被告(65=詐欺罪などで起訴)と大阪拘置所で接見。大阪地裁は22日、野党6党に対し、昨年7月31日の逮捕以降、弁護人以外と面会できない接見禁止の状態が続いていた籠池被告との接見を認めた。

 野党は、改ざん前の決裁文書に記載された安倍晋三首相(63)の昭恵夫人(55)が学園の小学校建設について「いい土地ですから、前に進めてください」と話したとされる部分に注目。だが、国会で安倍首相に「決裁文書の変更については、一切私からも指示はしていないし、妻の昭恵もまったく関わっていない」と強く反論され「籠池氏に確認する必要がある」と判断し、接見を申請していた。

 国会内で22日、会見した希望の党、今井雅人衆院議員は「接見は23日と来週の2回。(野党議員)6人。1回の接見で3人。証人喚問は佐川氏だけでなく、昭恵夫人にも出てきてほしい」と話した。野党側は2回の接見で、籠池氏に決裁文書改ざんと、国有地の格安売却への安倍夫妻の関わりについて聞いた上で“3・27”証人喚問で佐川氏に質問するつもりのよう。

「証人喚問は我々の質問に佐川氏が『捜査中なので答えられない』となれば“ふざけるな”で大荒れとなる。『全部1人でやりました』だったら“そんなわけないだろう”と怒号が飛び交う。“ゼロ回答”は絶対に許さない」(野党関係者)

 しかし、籠池被告が野党側が望む証言をするかは不透明だ。

「野党の本丸は、決裁文書改ざんの真相解明だったはず。詐欺事件で起訴された籠池氏に文書改ざんの事実はわからない。支持者からは『安倍内閣“倒閣”パフォーマンスに走るな。もっとまじめにやれ』とお叱りを受けた」と野党国会議員は不安の声を上げた。