過去最高速度超過で逮捕「235キロ暴走男」に“伝説の最速王”がダメ出し

2018年03月02日 17時00分

 トンデモ暴走男が逮捕された。警視庁交通執行課は1日、都内の会社員・白井良宗容疑者(41)を道路交通法違反(速度超過)容疑で逮捕した。法定速度100キロの中央自動車道を時速235キロで走行。スピード違反で検挙されたケースでは過去最高速とみられる。同容疑者は車の前ナンバーを外し、速度違反自動監視装置(オービス)に対して中指を突き立てる挑発ポーズまでしていた。これに黙っていられなかったのは、“非公式”ながらフェラーリで公道を320キロで爆走し、同じく速度超過で逮捕された“伝説の男”切替徹(きりかえ・とおる)氏(70)だ。

 その男は悪びれる様子もなく、笑顔を見せながら連行されていった。

 1日に逮捕された白井容疑者。2016年1月29日午前4時15分ごろ、東京都国立市の中央自動車道で、法定速度を135キロも上回る235キロで車を運転した疑いが持たれている。スピード違反で検挙されたケースとしては、過去最高速度とみられる。

 白井容疑者が乗っていたのは、アメ車の「ダッジ・チャレンジャー」。排気量6400ccのモンスター級スポーツカーで、人気カー映画「ワイルド・スピード」シリーズにも登場する。

 映画の中ならば、いくら速度超過しても構わないが、実際の公道でそれをやっては捕まるのも当然。しかも、白井容疑者は車の前ナンバーを外して走行し、オービスに向けて中指を立てる悪質ぶり。逮捕後、警察に連行される際には、不敵な笑みすら浮かべていた。警察の調べに白井容疑者は「自分かどうかわからないのに認めません」と容疑を否認。一部では「180キロを超えるとオービスでも追いきれない」という都市伝説もあるが、捜査関係者によると「バッチリ判別できる」という。往生際が悪いとはこのことだ。

 道交法の速度超過は、6か月以下の懲役、または10万円以下の罰金。別の捜査関係者は「白井容疑者の場合、同様の余罪はわかっているだけでも5件以上。過去にも違反歴があり、無反省ぶりがうかがえる。昨年の段階で容疑者に呼び出しをかけていたが、応じなかった。免許取り消し、罰金どころか、裁判で実刑判決が下ることも十分あり得る」と話す。

 白井容疑者の悪態には“伝説の最速王”からもダメ出しが飛び出した。

 1990年に発売された「320km激走 フェラーリF40」というビデオで、常磐自動車道をフェラーリF40で高速走行し、のちにビデオがきっかけで逮捕されてしまった切替氏だ。

 現在、茨城県土浦市の自動車販売店「レーシングサービスデイノ」の代表を務める切替氏は、今回の事件について「同じ速度超過でも、私とは次元が違います。オービスに中指を立てるなど、彼の態度はいただけません」とコメント。

 切替氏の場合、最初は谷田部のサーキット場でのテスト走行の様子をビデオに収めようとしたが、280キロしか出ず「これでは商品にならない、いろいろな人に迷惑がかかると、常磐道でアタックしてしまった。スピードを出すことがカッコいいという気持ちでやったわけではありません」という。

 当時、警察の物証はビデオ映像のみ。取り調べで否認すれば罪にならなかった可能性もあるが、切替氏は「速度超過してしまったのは事実ですから、認めました。警察官から『本当に300キロ出るの?』と聞かれましたが、出ていたので『はい』と答えました」。

 同氏によれば「多分、310~320キロはいっていた」というが、ビデオ映像ということで、“非公式”の最高速度という扱いだ。

「(白井容疑者が)史上最速と言われても、ちっとも悔しくありませんね。私と彼ではスピードを出した理由が違いますから。私は罪を認めたことで、なぜかネット上で『フェラーリを守った伝説の男』というふうに言われていますが、今もこうしてフェラーリの仕事ができているのは、そういう部分もあるのかな、と思います。きちんと罪は認めなければいけません」(同氏)

 現行の道交法では50キロオーバーで違反点数は上限の12点。切替氏いわく「裏を返せば500キロオーバーしようが、1000キロオーバーしようが違反点数は同じ12点。スピード狂はそういうふうに考えるんだと思います」。

 白井容疑者も潔く罪を認め、法の裁きを受けるべきだろう。