40歳逃走男 野宿でしのぐも…金なくなり施設に戻って身柄確保

2018年02月28日 17時00分

 覚醒剤取締法違反の罪で起訴され、函館地検の職員が25日に収監しようとした際、千葉県館山市の民間回復施設から逃走していた男が27日、身柄を確保された。

 同施設に入所していたのは伊藤貴明被告(40)。25日午前10時45分ごろ、北海道・函館地検の係官に収監される予定だったが、隙をついて逃走。保釈中の滞在が指定条件と定められている施設から一時いなくなったことがあり、保釈を取り消されていた。

 逃走当時、居室には伊藤被告1人だけ。玄関で施設管理者と地検の職員らが話していたところ、部屋の窓からはだしで外に飛び出して逃げた。

 27日朝になって施設の事務所に現れたため、午前8時ごろ、千葉県警から身柄を確保された。逃走中にはコンビニのポイントカードを使って「野宿していた」と話している。所持金が少なくなり、預けていた金を受け取るために事務所に戻ってきたという。

 逃走中に市民から被害やトラブルなどの通報は寄せられていないが、千葉県警は40人態勢で行方を追った。地検は「地域住民のみなさまに多大な不安と心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と謝罪コメントを出す失態だ。

 保釈保証金の立て替えを行う一般社団法人「日本保釈支援協会」によると、裁判所から保釈許可決定がなされるとき、必ず3~5項目の指定条件が付き、これを破ると保釈が取り消され、保釈保証金も没収される。

 協会が立て替えた保釈金も本人か家族が背負うことになる。協会が紹介する実際の保釈取り消し・保釈金没収事例では「裁判所の許可を得ず、出張先のホテルに3日間滞在」というケースもあって非常に厳しい。

 薬物事情に詳しい人物は「覚醒剤事件で保釈中、クスリに手を出す人は多い。背負う保証金は150万~300万円くらいだろう」と話す。警察は被告が逃走した理由について調べを進める。