37歳男が元バイト先店舗PCに感染させた「呪ウイルス」とは?

2018年02月08日 17時00分

 元アルバイト先の店舗に侵入して、パソコンにコンピューターウイルスを仕掛けたとして、警視庁サイバー犯罪対策課は7日までに、不正指令電磁的記録作成・同供用の疑いで、東京都葛飾区の無職、中農康祐容疑者(37)を逮捕した。

 同課によると、中農容疑者は昨年12月3日、以前勤めていた港区の印刷会社店舗に侵入し、店のパソコンにUSBメモリーを挿入して自作ウイルスを感染させた疑い。このウイルスがもたらす影響は様々だ。従業員がパソコンで入力作業をした際に突然、画面上に「呪」や「恨」などと表示させたり、特定のファイルを削除したり、時間の経過によってプログラムを強制終了させたりするもの。店の従業員の名前が勝手に表示されることもあったという。

 店側が不具合に気付き、防犯カメラの映像から中農容疑者の関与が浮上した。一部報道によると、別店舗への異動を命じられたことに対する腹いせが動機だという。

 最近のコンピューターウイルスを利用した犯罪としては、大阪府の男子高校生(17)が仮想通貨保有者のパソコンをウイルス感染させ、パスワードを抜き取って仮想通貨を自分の口座に移動したとして、愛知県警に先月末に逮捕される事件が起きたばかり。職場のパソコンに「呪」と表示されたり、不具合が起きることも被害であることに違いないが、仮想通貨抜き取りなどの被害と比較するとショボイ…。

 都内で働くSEは、中農容疑者の作成したウイルスについて「入力作業中に変な文字を混入させることは簡単にできる。ほかの嫌がらせも、ちょっとプログラムの本を読めば作れるレベルのものでは」と推測する。今回の犯行によって今後の就職にも影響しかねない。人を呪わば穴二つ。「呪」は自分に返ってきたようだ。