アクセルとブレーキを踏み間違えた!? ロシア北部ムルマンスク州のコンビニに突っ込んでいるのはなんと戦車。兵士が戦車で買い物に来て、ハンドル操作を間違えたのかと思いきや、そうではなかった。実は20代後半の男が酔っ払った勢いでしでかした結末だったのだ。

“クルマ”を盗み、運転を誤ってコンビニに突っ込んだ揚げ句、店内から酒を強奪したとして窃盗などの疑いで逮捕されたのは20代後半の男。車といってもなんとそれは装甲兵員輸送車で、キャタピラがついた戦車のような軍用車両だったからビックリだ。

 ロシアの通信社RIAノーボスチなどによると、男は10日未明、同州アパチートゥイ市にある軍用車両の教習所に侵入。そこで水陸両用の装甲車「M1970」を盗み、自ら運転し、近くの森林を走り抜けて街中に進んだという。

 だが、狭い通りで方向転換ができず苦労した後、装甲車を前進させていたが、酔っていたため、ハンドル操作を間違ったのか、コンビニの前に止まっていた乗用車に激突し、破壊。そのままコンビニのガラス窓まで壊して止まった。

 すると男は車両の上部ハッチから出てきて、損傷状況を確認。その後、壊れた窓から店内に侵入し、飲み足りなかったのか、赤ワイン1本を持ち帰ろうとしたというから大胆にもほどがある。

 英紙ガーディアンによると、男はその場から逃走しようとしたが、駆け付けた警官に現行犯逮捕された。幸いこの事件でけが人はなかった。

 ある目撃者は「結局、酔っ払いが装甲車を盗んで、朝方、店に行って酒を盗んだという話」とツイートし、雪で覆われた車両の写真を公開した。

 軍用車両を盗もうという発想もスゴイが、戦車を素人が運転できること自体も驚きだ。このニュースを知った世界のツイッター利用者は「こんなこと、ロシアでしか起きない」などと反応している。