座間9遺体事件の影響深刻化 全国で模倣犯が増殖中

2018年01月04日 17時00分

“白石チルドレン”が増殖中だ。昨年10月に発覚し、社会に衝撃を与えた“座間9遺体事件”の模倣犯が相次いでいる。

 警視庁八王子署は3日、少女に対する殺人未遂と強制性交、未成年者誘拐の各容疑で朝日新聞販売所(ASA)八王子東の従業員・斎藤一成容疑者(28)を逮捕した。

 八王子署によると、昨年12月30~31日、関東在住の10代少女がツイッター上に「死にたい」などと投稿しているのを斎藤容疑者が発見。「殺してあげる」と連絡を取るようになり、2日午後に都内の駅で待ち合わせ、自宅に連れ込んだ。

 同容疑者は到着後、少女の首を両手やビニールひもで絞めたが途中でやめ、乱暴。少女を放置したまま3日未明に職場に向かい、少女はその隙に逃げ出し、親族に連絡して保護された。

 同容疑者は「殺してほしいと言われたので殺そうと思った」と容疑を認めているという。

 一連の手口は座間の事件で逮捕、起訴された白石隆浩被告(27)と全く同じ。昨年末にはツイッターで「家出したい」とつぶやいた10代少女を連れ出し、わいせつ動画を撮影したとして、札幌市の会社員・佐々木隆光被告(34)が逮捕、起訴されている。佐々木被告は取り調べに「神奈川県座間市の事件を参考にして誘い出した。少女を思い通りにしたかった」と供述。白石被告の存在が大きな影響を与えたことは間違いない。

 こうした状況にツイッタージャパン社は利用規約を改定。自殺や自傷行為を促す書き込みを禁止したり、自殺願望者にカウンセラーの連絡先を伝えるなどしてきたが、対応はまだまだ十分とはいえない。

 ネット社会に詳しいライターは「膨大な数のつぶやきから、犯罪のニオイをかぎ分けるのは困難。フェイスブックではAI(人工知能)を利用し、自殺願望者の投稿を検出しているが、抜け道はいくらでもある。やはり周りの人が異変を察知し、地道に通報していくしかない」と語る。

 座間事件のような悲劇が再び起こらなければいいが…。