クレーンゲーム詐欺で7人目逮捕者 近隣同業者も囁くアコギな手口

2017年12月26日 17時15分

 クレーンゲーム機の景品が取れないように設定し、客から料金をだまし取ったとして大阪市のゲームセンター運営会社「アミューズメントトラスト」社長の大平剛史容疑者(33)と社員ら20~30代の男女計6人が詐欺の疑いで逮捕された事件で、大阪府警保安課は25日までに、新たに社員の佃明典容疑者(30)を逮捕。7人を送検した。

 逮捕容疑は1~9日、大平容疑者らと共謀し、大阪市内の複数のゲームセンターでクレーンゲームの設定を変更。景品が取れないようにし、客4人に「絶対取れる」などとウソをついて、約47万円をだまし取った疑い。

 保安課によると、同社では「(客が)どこから来たか確認する」「3回分の無料券を渡す」といった勧誘マニュアルを作成。佃容疑者は作成に関わったとみられ「トラブルになりにくいよう、すぐに地元に帰る旅行者を狙ってやっていた」と容疑を認めているという。

 これまでに全国から100件以上の被害申告が府警に届いており、中には「165万円だまし取られた」と話している客もいるという。ここまで高額被害に遭うのも「プレイステーション4の本体を見せたり、帰ろうとするとiPadなどを景品として追加するなどして続けさせようとしていた」(事情通)。

 さらに、取れずに帰ろうとする客には、設定を変えて成功の実演を見せるなど“アコギな商売”をしていたため近隣同業者からの評判も最悪だ。

「『あそこは絶対に取れない』と常連さんの間でも有名。新世界の店舗とか、どこの店舗でも取れないという話でした。ここにできた当初から『あそこの系列や』ということで、詳しい方は近付かなかったですね」。一方で「『全然取れない。警察に相談しに行こうと思う』と話してるお客さんがいっぱいいた」。

 ゲームセンターの景品を巡る詐欺事件の摘発は全国初。観光客の増える年末年始に向け、府警も対策を講じた形だ。前出同業者は「Googleマップとかでウチがヒットして、クレームが来たりするんですよ。一緒にされて評判を下げられ困ってたので、ホッとしてます」と安堵していた。