NHKに批判殺到 大宮・風俗ビル火災の被害者を実名報道

2017年12月21日 17時00分

風俗ビルで発生した火災(近隣住民提供)

「大宮風俗ビル火災」をめぐり、NHKなどが文字通り大炎上している。

 17日に埼玉県さいたま市・大宮駅前の風俗ビルで発生した火災は、男女4人の犠牲者を出した。そのうち3人の身元が19日に判明。本紙が確認できた範囲ではNHKの「首都圏ネットワーク」、TBS系「Nスタ」、産経新聞が3人の実名を報じた。その他のメディアは「埼玉県志木市の女性(29)」などと匿名表記だった。

 現場ビルにはソープランドが入っており、亡くなった男女は従業員と客とみられている。
 ネット上では実名報道による故人のプライバシー侵害を指摘する声が殺到。なかでもヤリ玉に挙げられたのがNHKだ。同局はウェブ版でも「埼玉ビル火災 死亡した3人の身元判明」と題し、3人の実名を報道。しばらくして当該記事を削除した。

 似たケースでは、10月に神奈川県座間市で起きた“頭部9遺体事件”が記憶に新しい。遺族から実名報道を控えるよう報道機関に要請があったにもかかわらず、大半の新聞・テレビが9人の実名や顔写真を報じた。

 NHK広報は「事件、事故の報道は、真相や背景に迫り、国民の知る権利に応えるため、実名報道を原則としています。一方で、事件や事故の内容によっては、当事者のプライバシーや名誉に配慮して様々な対応を取っています」と説明。

 ウェブ版削除の理由はボカしたが、拡散の恐れがあるネットで記事を配信したことに批判が相次いだためと思われる。

 NHKをめぐっては、6日に最高裁が受信料制度を合憲と認定。「テレビ設置時にさかのぼって受信料の支払い義務が生じる」と判断したことで、併せて物議を醸している。
「ますますNHKの殿様商売ぶりに拍車がかかることは確実。報道姿勢ともども、それに納得できないアンチが次々と批判の声を上げている」とはテレビ関係者。今後もNHKは標的にされそうだ。