全日本プロレス暴行事件 被害者の内縁妻が自殺

2011年11月24日 15時09分

 プロレスラーのスーパー・ヘイトこと平井伸和選手(41)を暴行したとして、22日にTARUこと多留嘉一容疑者(47)とMAZADAこと正田和彦容疑者(36)が逮捕された。この事件に関連し、あまりに痛ましい事態が起きていたことが23日に判明。複数の関係者の証言により、平井選手と内縁関係にあった一般女性のAさんが10日に都内で自殺していたことが明らかになったのだ。

 

 全日本プロレスが5月29日に主催した兵庫・神戸サンボーホール大会前の控室で、多留容疑者らは平井選手の顔面を殴打した。試合後に倒れた平井選手は救急車で緊急搬送され、神戸市内の病院で「急性硬膜下血腫」と診断されて開頭手術を受けた。現在は意識はあるものの、重度の記憶障害などが残っているという。そして、平井選手の母親が10月19日に弁護士を通じて兵庫県警葺合(ふきあい)署に告発状を提出したことで事態は急変。同署は両容疑者に出頭を求め、容疑を認めた2人を22日午後に逮捕した。


 レスラー同士による争いごとが事件化した一方で、あまりに悲し過ぎる現実が複数の関係者の口から語られた。


「実は今月の10日に内縁の奥さんが亡くなりました。どうやら自殺したようです…。すごくいい子だったのに、残念です」


 Aさんと平井選手は入籍していなかったが「10年以上は付き合いがあったんじゃないか」(前出の関係者)という。試合会場にも平井選手の応援に駆けつけ、公私に渡ってサポートしてきた。しかし、事件発生以来、Aさんはなかなか平井選手と面会できなかったという。しかも、平井選手が記憶障害のため「自分のことをあまり覚えてなかった…」と苦しい胸の内を親しい人に明かしていたようだ。


 また、一連の騒動については「TARUさんとかに恨みはない。逆にTARUさんもかわいそう。TARUさんが(平井選手を)全日本に残してあげようとしてくれてたんだから」と仲間同士による騒動に心を痛めていたという。


 不眠症ぎみとなっていたAさんは睡眠障害改善剤を服用しつつ、その後は精神安定剤を欲しがっていたという。愛する人から自分の記憶が薄れていき、心労が重なり薬を過剰に飲んでしまったのか。


 さらに「明るい感じだったけど『自殺願望が強くなっちゃって…』と言っていました」と、Aさんから直接自殺をほのめかす電話を受けた別の関係者もいる。


 Aさんは、平井選手と同居していた東京・目黒区にある自宅で自ら命を絶った。目黒区碑文谷署もAさんの死亡を確認している。翌11日には故ジャイアント馬場さんの葬儀も営まれた、品川区にある桐ヶ谷斎場で荼毘に付された。
選手間で生まれたトラブルは、思わぬ悲劇を引き起こしていた。このショックを乗り越えて、平井選手の1日も早い回復を祈るしかない。