無実学生を“完落ち”させた女性検事のスゴ技

2013年01月24日 11時00分

 昨年、パソコンの遠隔操作ウイルスによって4人が警察に誤認逮捕された事件の首謀者が、いまだ大手マスコミや警察を振り回し続けている。悪いのはこの素性の知れない真犯人だが、その一方で当初から無実の人を疑ってかかった当局の責任も大きく問われている。

 

 

 東京、大阪、神奈川、三重の4警察が真犯人にもてあそばれ、それぞれが無実の男性を誤認逮捕したパソコンの遠隔操作ウイルス事件。警察庁は「自白の誘導や強要はなかった」と検証結果を公表しているが、警察・検察の取調室の具体的なやり取りはひとつも公表されないままだ。


 横浜市のホームページに小学校襲撃予告を書き込んだとして神奈川県警に誤認逮捕された男子学生(19=当時)に対して昨年10月、保土ケ谷署や横浜地検は自宅を訪れて謝罪した。


 遠隔操作ウイルスではなく、サイバー捜査では当たり前の知識に近い、CSRF攻撃(掲示板のURLをクリックすると自動的に書き込みを行う)だったが、神奈川県警は真犯人の攻撃を見抜けなかった。


 学生は「検察官に『否認していたら長くなる』と言われた」「警察官に『否認したら少年院送りになる』『認めれば、少年院に行かなくてすむ』と言われた」と話したという。


 学生についての上申書や自白調書には“真犯人”のペンネーム「鬼殺銃蔵」を使った理由などが書かれていた。犯人でなければ知る由もないペンネームを学生がどうすれば“自白”することができるのか。


 捜査関係者に近い人物は「真偽は明らかではありませんが、検察官が取り調べの最中に学生を抱き締めたという噂が立っています」と語る。取調官を務めたのは若い女性検事だったという。


「警察が必死になって捕まえて、全国的にも注目度の高い容疑者ですから、なんとかして起訴しようと躍起になったようです。学生が認否をころころ変えるので、思わず抱き締めてしまったら“落ちた”というところでしょうか」(同)


 ある事情で休養していた検事は、久々の仕事だったため手柄を焦ったという話もある。


 取り調べ中の不祥事としては、大阪府警の警部補が男に対して「おまえの人生むちゃくちゃにしたるわ」などの暴言を吐いたことがあり、取り調べの可視化が叫ばれることとなった。


 不祥事の検証結果を隠蔽することで、また新たな失敗が生み出されなければいいが…。