全国各地で相次ぐあおり運転 「ロード・レイジ」に巻き込まれない策

2017年10月18日 17時15分

 あおり運転による交通トラブルが相次ぎ、「ロード・レイジ」という言葉が広がっている。「レイジ」は怒りなどを意味する。走行中の割り込みや追い越しに激怒、あおったり、進路妨害するなどの報復行動に出ることだ。

 京都市内で8月にオートバイの男女を乗用車でひき逃げしたとされる事件で、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑などで逮捕された男(56)が、事件直前に車でオートバイをあおったり、前方に割り込むなどの悪質な運転を繰り返していた疑いがあることが17日、分かった。京都地検は、より罰則の重い同法違反(危険運転致傷)などの罪で男を起訴した。事件後、男が運転していた車のドライブレコーダーの映像などから、男が約150メートルにわたって後方から何度もクラクションを鳴らした上、急に前方に回り込んで接触した疑いが強まった。男は「嫌がらせをして怖がらせようと思った」と供述しているという。

 また今月16日には、埼玉県新座市で、男性(62)に車を追い越されたことに腹を立てて、約5キロにわたって相手の車を追いかけ、駐車場に停車したところを鉄パイプでドアミラーを破壊したなどとして、建設作業員の男(31)が逮捕された。

 さらに同日、愛知県弥富市の国道で、交通トラブルで車を止めて追い越し車線に出た30代の男性と40代の男性2人が、後続の車にはねられて、骨折や脱臼などの重傷を負った。

 警察庁によると、車間距離不保持、いわゆるあおり運転による交通事故は昨年で1229件、うち75件が高速道路で発生している。同年の摘発件数は7625件に上る。ドライバーには危険運転行為に巻き込まれるリスクも付きまとう。

 交通事情に詳しい関係者は「車の運転時はお互いの顔が見えにくく、気が大きくなって粗暴な行為に走る者が少なくない。危険運転に巻き込まれそうになった場合は、車のドアをロックし距離を取りながら速やかに警察に通報しましょう」と話している。