仲間割れか!? 積水ハウスから63億円詐取の地面師グループ

2017年10月08日 17時00分

 所有者になりすまし、土地を売買する“地面師グループ”の男女数人に63億円をだまし取られたとして、積水ハウスが先月、詐欺容疑で警視庁に告訴状を提出し、受理された。

 積水ハウスによると、問題となっているのは東京都品川区西五反田2丁目にある広さ約2000平方メートルの土地。6月1日に代金として63億円を支払い、法務局に所有権移転の登記を申請したが、所有者側が提出したとされる書類が偽造と判明し、登記ができない状況になっていた。

 土地の売り主側とはその後、連絡が取れておらず、積水ハウスが預かる形となっていた7億5000万円を除き、代金が回収困難になったと判断。地面師による詐欺被害に遭ったとして告訴した。

「積水が購入したはずの土地は、JR山手線五反田駅近くの約600坪の海喜館という元旅館で、近所の人からは“怪奇館”と呼ばれてます」(地元の不動産関係者)

 旅館の所有者はX氏だが、本人が知らない間に本人確認用の印鑑登録証明書やパスポートが偽造され、それを利用した“なりすまし犯”の女が63億円の手付金を受け取っていた。

 地面師とは、土地の所有者になりすまして無断で売買し、代金をだまし取る詐欺師。グループは標的となる土地を探す役や所有者になりすます役、偽造書類を作成する役などで構成される。

 その地面師グループが“仲間割れ”したという。制作会社プロデューサーはこう明かす。

「ある人物を通じて、積水ハウスの事件を映像化できないかという話が持ち込まれたんです。グループのリーダー格の愛人Yが『洗いざらい話す』と言っている。逮捕されることを覚悟だというから、仲間割れしたんじゃないですか。Yは50代の元銀座のホステス。なりすまし犯ではなく、『なりすまし犯を手配した』と言ってます。詐取金の取り分をめぐる争いに利用させられる可能性があるので、断りました」

 Yいわく主犯格はZという60代前半の男性。詐欺事情通は「Zがグループの黒幕だという情報はありました。金の配分で仲間割れしたようです」と語る。

 もし、Yが本当にグループの一人だとしたら、事件解決は近そうだが、相手が詐欺師だけに慎重な捜査に期待したい。