卑劣な老鍼灸師のあきれた言い訳

2017年09月21日 07時00分

 警視庁千住署は19日までに、準強制わいせつ容疑で足立区の鍼灸院経営者、三浦栄吉容疑者(71)を逮捕した。5月31日、施術を装って30代女性患者の裸の下半身を触った疑い。同署によると、このヘンタイ老鍼灸師は、気功施術を受けにきた女性の下着を脱がせて、陰部に指を挿入したという。「気を送っていた」と三浦容疑者は気功による治療の一環と言い張るが、そんなはずはないわけで…。

 三浦容疑者は、調べに対し事実は認めたが「彼女の了解を得て、陰部から気を送っていた。指は入れたけど、そんなに動かさずに、ジッとしていた」とわいせつ行為を否定している。

 女性は今年1月から通院。「気功でそれなりにリラックスできていた」ため、初めて膣に指を入れられても「治療か犯罪か」の確信が持てず、同署を訪れたのも犯行から数日後のことだった。

 同院のホームページによると三浦容疑者は、大阪・心斎橋で「調和波動気功法」を習ったほか、湯島天神社務所内の気功整体の学校でも勉強。最終的に「光明波動気功法」を開発したという。この気功法の解説に「宇宙」「波動」などの言葉で膨大な解説を加えている。

 三浦容疑者は施術と言い張るが、ただのわいせつ行為に見える。気功にも詳しい鍼灸師は「気功ができても陰部や胸には触らない。指の挿入なんて治療でもなんでもない」と断罪する。

 自身も北千住の複数の整体院に通っていた三浦容疑者は、地域の業界では名前が知れていたようだ。ある整体師は「とても疲れていたようで、腰が痛いと言っていた。自転車を歩行器代わりにして、もたれかかりながら、よたよた歩いていた。気を送るため、気功って疲れるのかなと思った。ひょっとして、今回の事件では、気を送ってたんじゃなくて、陰部から逆にエネルギーを奪おうとしてたんじゃないか?と勘違いしてしまうほど疲れていた」と話す。

 その一方、性格はきわめて明るかったという。朝、自宅から自分の治療院に通うときは必ず30代ぐらいの女性と歩いていたそうだ。

「ボン・キュッ・ボンの体形で胸元をざっくり開け、サングラスをかけた女性を連れていた。愛人なのかなと思っていた。女性に対しての現役感があった」(同)

 三浦容疑者は周囲に「精神疾患の患者ばかり来るんだよ」と話していたという。ホームページでも目立つところに「統合失調症」の文字がある。「気功が効くと口コミで聞いた患者さんが来院していたようですよ」(別の整体師)。精神的に不安定な女性を“標的”にしたとなれば卑劣極まりない犯罪だ。

 業界関係者は「インチキ気功師の中には『体の部位で気功がもっとも出てくるのは陰部だ。そこを刺激するのが効果的』などと言って、わいせつな行為をする愚か者がいる。今回もそのたぐいではないか」と指摘した。

 千住署では他にも被害者がいないか慎重に調べている。