ベトナム人「手錠男」群馬で逃走 6人殺害事件の近郊・熊谷ピリピリ

2017年09月01日 17時00分

 群馬県大泉町で31日、警察が不審な外国人の男を逮捕しようとした際、片方の手に手錠をかけたまま逃げられた。手錠男の逃走劇に周辺住民は恐怖に陥った。  県警によれば、午前11時15分ごろ、パトロール中だった警察官2人が大泉町坂田の駐車場に停車していた不審な車を発見。車内にはベトナム人の30歳ぐらいの男が上半身裸で運転席におり、ほかに同じくベトナム人の女性3人が一緒にいた。  警察官が職務質問したところ、男は車から降りて逃げだし、100メートルほど離れたところで取り押さえられた。男は暴れるなどしたため、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕しようと左手首に手錠をかけたが、再び暴れ、再度逃走を許した。  県警は2度にわたって振り切られ、さらに2度目は手錠をかける逮捕術の基本動作の中での失態を犯した。逃走から6時間後に、北へ約7キロ離れた矢場新町の団地で似た男の目撃情報が寄せられたが、見つかっていない。男は身長約160センチで、左の胸に入れ墨があるという。  事件発生に震えたのは隣の埼玉県警だ。男が逃走を図った現場から南へ約15キロの距離にある埼玉県熊谷市では、2年前にペルー人の男が6人を殺害する事件が起きた。任意同行中に警察署から逃げだした男は、逃走中に次々と押し入った住宅の住人を殺害し、埼玉県警の失態は批判を浴びた。  今回の事件は群馬県警の管轄内だが、近接したエリアとあって、熊谷署は熊谷市側にすぐさま情報伝達し、市民にメール配信サービス等で注意喚起した。  男はどこへ消えたのか? ベトナム事情通は「来日ベトナム人の数は昨年過去最高となったが、同時に不法滞在や犯罪も増加している。ベトナム人同士で強固なコミュニティーを築いていて、逃げた男も仲間にかくまわれた可能性もある」と指摘する。群馬県警は340人態勢で男の行方を追っている。