少女誘拐・監禁の寺内被告 奇声連発で判決延期に「異変は今朝から」の怪

2017年08月30日 17時00分

 昨年3月に埼玉県朝霞市の少女(16)が2年ぶりに保護された誘拐事件で、未成年者誘拐と監禁致傷、窃盗の罪に問われた寺内樺風被告(25=)の判決公判が29日、さいたま地裁(松原里美裁判長)で開かれたが、被告が奇声を上げたり意味不明な言動を連発したため、異例の判決延期となった。

 薄笑いを浮かべ「ぎえぇぇー!」と奇声を発しながら入廷した寺内被告は突然、「パチンコ・スロット・夢らんど!!」と絶叫。これには傍聴席で法廷画を描いていたイラストレーターらも思わずギョッとして、ペンを走らせる手を止めた。

 裁判長から「名前は」と聞かれると「オオタニケンジでございます」と別人を名乗り「本籍地は和歌山県の那智の滝。現住所は群馬県高崎のオートレース場です」などと答えた。実際には高崎市にオートレース場はない。

 また生年月日を問われると無神経にも被害少女の生年月日を答え、職業は「森の妖精でございます」とチグハグなやりとりを展開。業を煮やした裁判長が「ここがどこだか分かりますか」とただすと「トイレです」。

 その後も「私はおなかがすきました。今ならからあげクン増量中です!」などとワケの分からない発言を連発。突然の“キャラ変”に法廷中があぜん。裁判長から「ずっとこの調子なんですか」と聞かれた弁護人は「今朝からずっとこうです」とさすがに疲れの色を見せた。

 裁判継続が困難と判断され、開廷後わずか1分で休廷に入ったが、再開後も被告は相変わらず、状況を理解できていない様子だったため判決公判は後日、“やり直し”される異例の展開となった。被告は精神鑑定を挟んだ2回の被告人質問で「(誘拐は)車や美術品を盗むより断然軽い罪だと思っていた」「結局何が悪かったのか分からない」などと発言。犯行時の刑事責任能力が限定的だったか否かが争点で、検察側は被告に懲役15年を求刑していた。