銭湯盗撮店主 近隣住民に“自白文”配布の怪行動

2017年08月29日 07時00分

文書は西村容疑者自らが近所に投函していたのか…

 盗撮以上に不気味な行動も――。自らが経営する東京・杉並区の銭湯で、若い女性客の裸を約50回盗撮したとして、西村芳弘容疑者(57)が逮捕された。事件発覚のキッカケが興味深い。盗聴犯罪を探すテレビ番組で、銭湯から出ている盗聴電波が発見されたことから逮捕に発展した。しかも、なお奇妙なことに「犯人は自分だ」とでも自白するような文書を西村容疑者が近所の家に投函していたというから、この変態オヤジの“心の闇”は深そうだ。

 西村容疑者が、東京都迷惑防止条例違反の疑いで警視庁杉並署に逮捕されたのは先週のことだった。経営する杉並区阿佐谷北の銭湯「平和湯」でスマートフォンを使い、昨年7月ごろから今年3月にかけて、女性客の裸を約50回撮影した疑い。浴場に隣接する部屋の小窓から盗撮していたとみられ、「若い女性の裸に興味があり、性欲を満たすためだった」と供述している。

 事件発覚の端緒となったのは、タレント・坂上忍(50)が出演したTBS系特番「犯人に告ぐ! 盗聴盗撮 怒りの追跡バスターズ第2弾」(5月3日放送)。同番組で盗聴器の電波が銭湯付近の西村容疑者が経営するアパートから出ていることが見つかった。居住していた30代の美女が被害を受け、警視庁が捜査を進めたという。すると、西村容疑者のスマホからは女性客の裸の写真が見つかり今月23日、逮捕に至った。

 同銭湯は西村容疑者の親が経営していたが、死去したため昨年、サラリーマンだった同容疑者が引き継いだ。人手が足りなくなったことから、前出のアパートに住んでいた20代の女性をアルバイト採用。女性は歌手を目指してロックバンドを組み“ナイスバディー”で近所の評判は高かったという。だが「その女性はすぐにアルバイトを辞めて引っ越した」(近隣住民)という。この女性も盗聴被害を受けていたのか。

 前出の特番では画面全体に強いモザイクがかけられ、近所の人ですらその場所や人物の特定はできない。しかし、放送時期の前後については不明だが、4月、5月ごろ、近所には「女性の人権を守る会」から「去る4月12日に不法侵入事件が起きました」というタイトルの文書が投函されていた。

 手紙は善意の第三者が投函したのか。一方で、近隣住民は「西村容疑者らしき人物があちこちに投函しているのを見ました。確認したらこの文書が届いており、気味が悪いです。ただ、容疑者の幼なじみの複数の家には投函されていなかったそうです」と明かす。

 この文書には「『平和湯』併設のアパート(女性居住)に平和湯店主でありアパートのオーナーでもある男性が侵入した」と記載されている。被害女性について「その部屋に灯りが点くことはなく会えずにいるうち、ごく最近カーテンも外されており」と、犯人しか知りえないような情報が記載されていた。アパートは古く、窓ガラスは曇りガラスがさらに古びており、外からカーテンのあるなしを確認するのは難しいからだ。

 自らの犯行を近所に文書でまくとはどういうことか。事実としたら理解不能だ。

 犯罪心理学者の北芝健氏は「本当に容疑者が文書をまいていたとするなら、もうやめなきゃという倫理観から自滅したからでしょう。銭湯店主として、盗撮し放題の状況で、いつまでも裸を撮れてうれしい。覚醒剤を繰り返し使うのと同じで盗撮中毒に陥っています。でも自分の中にある罪悪感にさいなまれ、結果、近所に文書を配って誰かに止めてもらおうとしたのでしょう」と分析した。

 仮に逮捕されていなかったら、さらに何をしでかしていたのだろうか。