エリート保険調査員“妻殺害?”の複雑動機

2017年08月23日 17時30分

 東京・八王子市の山林で特別支援学校教諭の青木万里子さん(43)が遺体で見つかった事件で22日、夫で保険調査員の青木克人容疑者(51)が死体遺棄容疑で警視庁に逮捕された。「妻の頭をハンマーで殴って殺害した」と供述しており、殺人容疑でも調べる方針。

 万里子さんは6月17日以降、勤務先の学校を欠勤。メールで休暇を申し出たことを不審に思った副校長が7月25日に警察と一緒に自宅を訪れた際は、容疑者は「妻と離婚話でもめていてしばらく自宅に帰ってきていない」などと説明していた。

 青木容疑者は調べに対し「6月16日深夜に口論になり、妻の頭をハンマーで数回殴って殺した。遺体は山に捨てた」と話しているという。マンションの防犯カメラには17日未明に容疑者が大きなスポーツバッグを運び出す様子が写っていた。

 容疑者は一橋大や埼玉大大学院で経済を専攻し、大手コンピューター関連会社や大手信託銀行などを渡り歩いた。今年2月に銀行を退職し、フリーの保険調査員に転職。4月には法政大の通信教育部に入学していた。

 本人のフェイスブックによると、フリーランスに転身し、親から「就職先がないから駄目だ」と言われ、一度はあきらめた地理学を学ぶため、51歳で通信教育部の文学部地理学科に学士入学した。本人はセミリタイア気分でいたのだろう。関係者は「激務の教職の妻と、これまでの家事の役割分担や家計負担の見直しなどでモメていたとしてもおかしくない」と指摘する。

 保険調査会社は「必要な調査がある際に、電話で調査依頼し報告を上げてもらう業務委託契約です。(事件後も)連絡がつかなくなるようなトラブルはなかった」と説明。事件後もフェイスブックのプロフィル写真を変更したり、ニュース記事を貼り付けてコメントするなど、今まで通りに振る舞っていた容疑者。妻を“セカンドライフのお荷物”とでも思っていたのだろうか。