前山梨市長が収賄容疑で再逮捕 気になる不正合格職員の今後

2017年08月23日 08時00分

 山梨県山梨市の職員採用試験で、受験者だった公立中校長の息子に便宜を図り、見返りに現金80万円を受け取ったとして、警視庁捜査2課は21日、収賄の疑いで前市長の望月清賢容疑者(70=顔写真)を再逮捕した。同課によると、望月容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。

 捜査2課は望月容疑者に現金を渡したとして、贈賄容疑で同県甲州市立大和中の校長萩原英男容疑者(57)と、元山梨市収入役で住職滝沢博道容疑者(73)も逮捕。同課は両容疑者の認否を明らかにしていない。

 望月容疑者の逮捕容疑は2月上旬、昨年実施された山梨市職員の採用試験で、萩原、滝沢両容疑者側に便宜を図る見返りとして、現金80万円を受け取った疑い。警視庁は21日までに山梨県警と合同捜査本部を設置した。

 捜査関係者によると、萩原容疑者の息子は昨年秋に試験を受け、採用された。萩原容疑者が現金を渡したのは今年2月で、警視庁は謝礼の意味があったとみている。滝沢容疑者は望月容疑者と面識があり、萩原容疑者の依頼を受けて仲介したという。

 捜査関係者によると、望月容疑者が副市長、秘書人事課長、同課長補佐に改ざんを指示し、合格させていた疑いがあり、警視庁は副市長ら3人についても、虚偽有印公文書作成・同行使容疑での立件を視野に捜査している。

 望月容疑者らが起訴され、有罪になった場合、コネ採用された職員は今後、どうなるのか。2007、08年度の大分県教員採用試験で、教員を不正合格させたとして、県教育委員会の幹部や校長などが贈収賄罪で有罪となった事件があった。法曹関係者によると「08年度の採用試験の不正加点で不正採用された職員は全員、自主退職か採用取り消し。不正採用がなければ合格していたはずの人を採用し、賠償金を支払った。山梨のケースもそうなる可能性が高い」という。

 今回は望月容疑者の元妻の詐欺事件の捜査の過程で不正採用が発覚したわけだが、地方公務員の不正採用は山ほどあるだろう。