「彼氏と違う人がいます」110番通報の怪

2017年08月22日 07時30分

「彼氏と違う人がいます!」。今月中旬、三重県警に少女(17)からこんな緊迫した110番通報があった。同棲部屋に別の男が侵入したかのように聞こえるこの通報、実は、“初対面の彼氏”に会いに来たが、目の前の男はどうも彼氏じゃないというもの。三重県警は17日、チャットで知り合った少女とみだらな行為をしたとして、県青少年健全育成条例違反(淫行)の疑いで同県松阪市の派遣社員の男(26)を逮捕した。事件の背景は――。

 男と大分県在住の高3の女子高生は今年7月、チャットで知り合い、SNSで連絡を取り合ううちに“交際”に発展。少女から「会ってほしい」と懇願されると、男は「俺の友達の家に行ってて」と自宅アパートの住所を教えた。男は、別人のイケメン(美形)男性の写真と、自分の実名で少女に近づいたため、対面する際に“彼氏の友達”になりすますことを思いついたとみられる。

 今月10日から5日間、少女は男の家に滞在したが、男の家の郵便物に“彼氏”の名前を発見。SNSで見ていた顔写真とまるで別人のため通報した。18歳未満の未成年との淫行は犯罪だが、少女が男を“彼氏の友達”と認識しながらエッチしていたことも不可解だ。

 ネットナンパの達人・M氏(40代)がこの事件に潜む女子高生たちの闇を解説する。

「最近の女子高生は“インスタ映え”を最優先する。情報番組でも『見た目のかわいいアイスで写真を撮り終わったら食べないで捨てる』などの実態が特集されているが、今のコたちは“リア充”である必要はない。近くのフツメン(普通顔)より、遠距離でもインスタ映えするイケメン彼氏をゲットするため、SNSのイケメン写真に釣られるコも結構いるんです」

 実際、M氏も別人写真と偽名でネットナンパをした経験があるという。「私の場合は『久しぶり~』と声をかけます。ほとんど無視されますが、“かまってちゃん(構ってほしい人)”か、遊び人で、(相手が)誰が誰だか分からなくなっているコで『誰? たかし君?』などと人違いして返事をよこすコもいるので、対面にこぎつけるのも簡単ですよ」と実態を語る。

 だが、M氏は今回の事件の男がSNSで“交際”をにおわせて相手をだましたのはいただけないと批判する。

「例えば僕の“たかし君”のなりすましがバレても『僕は(君が思っているのと)“別のたかし”だよ』と相手の記憶違いのせいにできる。記憶も薄らいでいた男と会うくらいの女性なら、それでよいのです。けれど、遠方から期待を膨らませて会いに来て、イケメン彼氏が実在しなかったとなればきつい」と指摘する。

 M氏は「『彼氏と違う人がいます』という通報内容からも、“自分の彼氏はあのイケメンなんだ”という思い込みがありますよね。なんの期待もない“彼氏の友達”とエッチすることには抵抗がなくても、過大な期待をした彼氏が存在せず“だまされた”と分かった時に目の前のブサメンに突然、ものすごい憎しみが湧いたのではないか」と分析する。