トランプ米大統領 アマゾン“口撃”の裏事情

2017年08月18日 17時00分

怒りのままにアマゾン攻撃?のトランプ米大統領(ロイター)

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長やCNNなどに舌鋒鋭いトランプ米大統領(71)が今度はネット通販大手の「アマゾン」を“口撃”した。

 16日にツイッター上で「アマゾンは納税している小売業者に大きなダメージを与えている。全米の町や都市、州が打撃を受けている。多くの雇用が失われている!」と投稿。これを受け、同社の株価はプレマーケットで0・5%安の978ドルに下落した。

 世界的企業のアマゾンの勢いはとどまるところを知らず、日本でも物流業界や百貨店業界に深刻な影響を及ぼしている。同社は利益の大半を次のシステム開発に投資。赤字決算にすることで租税の圧縮を図っていると一部で批判されたこともある。

 その一方でアマゾンは今年1月、今後1年半の間に米国内で10万人以上の新規雇用を創出する計画を発表。大統領就任前のトランプ氏も称賛していただけに、今回のツイートは明らかに矛盾している。

 米メディアによると、トランプ氏が投稿した時間帯は“犬猿の仲”で知られるアマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者が買収した「ワシントン・ポスト」の記者がCNNテレビでトランプ批判を展開している真っ最中だった。

 記者はバージニア州で白人至上主義の団体が反対グループと衝突した事件を巡り、トランプ氏が「双方に責任がある」と発言したことを問題視。これを目にしたトランプ氏がブチ切れ、衝動的にツイートした可能性が高いという。

「トランプ氏の“双方に責任発言”への批判は拡大の一途で『政権崩壊の決定打になる』と指摘する専門家もいる。トランプ氏としては一刻も早く沈静化させたいが、ワシントン・ポストの追及は止まらない。黙らせるためにオーナーのベゾス氏率いるアマゾンに口撃を仕掛けたのだろうが、トランプ氏批判が収まる気配はない」(関係者)

 いよいよ首筋が寒くなってきたか…。