不祥事多発!警官採用試験の盲点

2013年01月13日 11時00分

 不祥事対策にウソ発見器!? 警察庁が警官の採用に際してウソ発見器(ポリグラフ)の導入を検討していると話題になっている。痴漢やロリコン警官による不祥事が近年、多発していることで、性癖に問題のある人物を採用試験の段階ではじこうという“水際作戦”のようだ。なにやらタチの悪い冗談のようだが、専門家は「とっぴに思えるが悪くない」としている。本当に効果はあるのか?

 8日の一部報道によると、警察庁が昨年作った「不祥事対策委員会」でウソ発見器導入の案が出たという。続出するエロ警官の犯罪を未然に防ごうという考えで、早い話が採用試験で性癖チェックをするようなもの。さすがに人権面で問題があると指摘する声も出ているようだ。

 確かに警察関係者によるわいせつ事件は頻発している。少女との淫行で逮捕される警官も今や珍しくない。また、わいせつ以外の犯罪でも警察関係者が摘発されるケースも増えている。

 映画やドラマではよく見るウソ発見器は、すでに捜査現場では導入されている。呼吸や脈拍など生理現象の変化からウソかどうかを判断する。とはいっても証拠にはならず参考にしかならない。このため、これが採用試験で採用されたからといって「あたなはロリコンか?」「痴漢をしたいと思ったことは?」という質問に発見器が反応しても、即不合格というわけにもいかなそうだ。

 警視庁元刑事の北芝健氏は「突飛な発想ですがウソ発見器の採用はアリです。ただし、誰が案を出したかなど責任者を明確にする必要がある。また、ウソ発見器はストレスで間違った反応をすることもあるし、訓練すればくぐり抜けることもできるので絶対じゃない。二重、三重のチェック態勢を敷いた上でないといけない」と指摘する。

 増加し続ける警察官の犯罪については、別の改善すべき点があるとも。

「この不況で警官も薄給です。そんな環境下で危ない仕事をしないといけないし、ほかの公務員と比べても厳しい管理をされている。それに対する不満は大きい」(北芝氏)。罪を犯す引き金となるストレスを取り除くことも重要だと説いている。